夢幻水滸伝
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第三百九十八話 細長い国その七
「地形がな」
「そうです、チリといえばです」
会長は魚をフライにしトマトのソースをかけたものを食べつつ応えた、その料理も味付けは南米のものだ。
「山が多くです」
「細長い地形やな」
「それもかなり」
「それでわし等は今魚介類を食ってる」
そのカルパッチョを食べつつ話した。
「それでや」
「海からですか」
「しかもこのサンチアゴは港町や」
「条件が揃っていますね」
「海から勢力を拡大するな」
「それでは」
「水軍はもうある程度あるし」
サンチアゴにというのだ。
「そこに陸軍を乗せてや」
「上陸していきますか」
「街や村に直接な」
「そうして攻めますか」
「そや、そうしてな」
「勢力を拡大しますか」
「そうする、しかし一々戦をするとな」
どうかとだ、セプルベダは今度は玉蜀黍のパンを食べて言った、メニューは他にはトマトがベースのサラダにシーフードと野菜がかなり多いスープに豆料理がある。
「金も手間暇もかかるし傷付く者もです」
「無闇に戦えないですね」
「大体喧嘩っぱやいのは好きやない」
自分の考えも話した。
「そやからな」
「戦はですか」
「あまりな」
「しない様にしますか」
「それよりも使者を送って」
そうしてというのだ。
「こっちに誘う」
「そうして勢力を拡大しますか」
「そうしていきたい、それでや」
そのうえでというのだ。
「わし等の勢力に入ればどうなるかをな」
「話しますか」
「あとそれぞれの街や村の問題を解決することを約束する」
「政によって」
「そうすることも話してな」
そうしてというのだ。
「そのうえでや」
「勢力を拡大するのですね」
「戦よりもな」
むしろというのだ。
「そっちでやりたい」
「そうなのですね」
「あと海には獣やモンスターもおってな」
そうでありというのだ。
「海賊もおるな」
「はい」
市長がサラダを食べつつ答えた。
「このチリは複雑な地形でして」
「山が多くて海岸が入り組んでいてな」
「獣やモンスターが隠れ棲みやすいです」
「そやな」
「海賊も同じで」
彼等もというのだ。
「数は幸い多くないですが」
「潜んでいていきなり襲って来る」
「漁師や商人の人達には悩みの種です」
そうなっているというのだ。
「これが」
「そやからな」
だからだとだ、セプルベダはは話した。
「連中の討伐もや」
「水軍を用いてですね」
「進めるわ」
そうしたことも行うというのだ。
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