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スイートペイン

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第二章

「ゲームはゲームでもな」
「エロゲですね」
「そっちもあるしな」
「最近あの業界も大変そうですが」
「あるにはあるからな」
 今もというのだ。
「それでだよ」
「そっちもあるので」
「だからな」
「今は我慢ですね」
「そうするよ」
 焼酎を飲む後輩につまみの唐揚げを食べつつ応えた。
「俺はな」
「待たないといけない時もある、ですね」
「そういうことだな」 
 こうした話をしてだった。
 流星は今は待った、そして遥の多忙な時が終わった、その間は一ヶ月位であり流星は早速彼女をデートに誘ってだった。
 仕事帰りに言っていたレストランに連れて行ってそこでコースを注文した。そこで彼は言うのだった。
「美味いよな」
「ええ、前菜もメインもね」
 遥は微笑んで応えた、二人共仕事帰りでスーツ姿だ。
「どのメニューもね」
「俺実は入るのはじめてだけれどな」
「美味しいわね」
「だからな」
 それでというのだ。
「一緒に来てよかったよ」
「そうね、それでね」
 ここでだ、遥は流星に言った。
「あなたに渡したいものがあるの」
「プレゼントか?」
「ええ、そうなの」
 洒落た豪華な内装のレストランの中で向かい合って座って言った。
「これからね」
「まさか」
 流星はここで察して言った。
「忙しかったのは」
「御免なさい、忙しかったのは事実だけれど」
 遥は申し訳なさそうな顔になって誤った。
「どうして忙しかったか言ってなかったわね」
「会社の方が忙しいって思ってたよ」
「アルバイトもしてたの」
「会社以外にか」
「コンビニでね」
 そこでというのだ。
「会社が終わってね」
「夜はか」
「そう、プレゼントを買う為に」
「それでか」
「あなたに寂しい思いもさせてね」
「おい、プレゼントしてくれる為にそこまでするのかよ」  
 むしろという感じでだ、流星は遥に言い返した。 
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