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金木犀の許嫁

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第七十一話 お見合いの結果その四

「求められます」
「そうですね」
「ですから」
 そうであるからだというのだ。
「石川さんのお家は正しいです」
「神社や教会の人とお付き合いして」
「神道や天理教の方々と」
「そうですね」
「お互いのお話も聞けますね」
「他の宗教の考えも」
「そしてお互いに影響し合いもして」
 そうもしてというのだ。
「高め合うことです」
「そうすることですね」
「はい、ですが気になったことは」
「何ですか?」
「キリスト教の教会のお話が出ていないですが?」
「言い忘れていました」
「そうでしたか」
「プロテスタントの教会とです」
 そちらの宗派とのというのだ。
「あります」
「そうですか」
「近くにカトリックの教会はないですが」
 それでもというのだ。
「プロテスタントの教会がありまして」
「そちらとですか」
「お付き合いがあります」
「仲がいいですか」
「はい」
 そうだというのだ。
「そうです」
「それは何よりですね」
「日本ではキリスト教も宗教の一つですから」
「そう考えられていますね」
「唯一無二の神様とは」
 その様にはというのだ。
「考えませんね」
「そうですね」
 幸雄はその通りだと答えた。
「まさに」
「そこを間違えると」
 真昼はそうなると、と話した。
「本当に恐ろしいことになりますね」
「宗教戦争にも」
「そうですよね」
「そして」
 豊はさらに言った。
「血生臭いことになります」
「本当にね」
「宗教で揉めますと」
「夜空ちゃんが言った通りにね」
「十字軍みたいな」
 そうしたというのだ。
「恐ろしいことになります」
「そうですね」
「ですから日本みたいに」
「宗派や宗教yが違っても仲がいい」
「それが一番ですね」
「そうよね」
 真昼も確かにと頷いた。
「それは」
「別に神社や教会に行ってもいいんですね、私も」
 白華はこう考えた。
「むしろ」
「うん、仲よくしないと」
 豊が話した。
「駄目だよ」
「そうですね」
「日本ではね」
「そしてこのお寺も」
「同じで」
 それでというのだ。 
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