金木犀の許嫁
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第七十話 忍者と武士その八
「超大国になり」
「経済もですね」
「かなりのものと言われていましたが」
それでもというのだ。
「効率が悪く」
「非合理的で」
「次第にアメリカだけでなく」
「他の国にもですね」
「追い抜かれ」
そうなりというのだ。
「内部も停滞し」
「破綻しましたね」
「戦争の影響もありますが」
アフガン侵攻だ、これがソ連崩壊のはじまりとなった。国費を無断に浪費してそのうえで国力を衰退させたのだ。
「しかしです」
「そうでなくてもですね」
「そうした風でしたので」
「それで、ですね」
「崩壊はです」
「避けられなかったですね」
「はい、そして」
そうであってというのだ。
「今はです」
「マルクス主義なんてないですね」
「はい」
そうだというのだ。
「全くです」
「ないですね」
「北朝鮮はです」
この国はというと。
「どう見ましても」
「マルクスじゃないですね」
夜空が言って来た。
「やっぱり」
「そうですね」
「封建主義ですね」
「左様ですね」
「ですから」
それでというのだ。
「もうです」
「ないですね」
「そうした国は」
マルクス主義経済のというのだ。
「そうなっていまして」
「それで、ですね」
「言えます」
はっきりと、というのだ。
「マルクスはです」
「本文でもですね」
「破綻していて」
そうであってというのだ。
「それで、です」
「歴史でもですね」
「言えません」
そうだというのだ。
「最早」
「そうなりましたね」
「ですから」
それでというのだ。
「忍者についても」
「言えないですね」
「とても」
「あの、そもそもです」
佐京はどうかという顔で幸雄に話した。
「マルクスの考えを何でも当てはめることが」
「おかしいですね」
「経済学だけじゃなくて」
「歴史でもですね」
「あらゆることに」
「その通りです、それを行いますと」
「おかしくなりますね」
「必然的に」
「やっぱりそうですね」
「そしてそれを行ったので」
その為にというのだ。
ページ上へ戻る