世界の礎
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第二十三話 欧州進出その六
「私は逆にだ」
「無神論を否定され」
「神霊を信じる様になっている」
「そうなのですね」
「どうもだ」
義青はさらに言った。
「無神論は自分以上の存在を認識しなくなりだ」
「そうなってですか」
「自分が最も尊いなぞとな」
「人がですか」
「勘違いをしてな」
そうしてというのだ。
「ものの見方をだ」
「誤りますか」
「そうではないかとな」
その様にというのだ。
「考えている」
「そうしたものですか」
「その輩は今はおかしな活動を行っていてな」
「おかしなですか」
「何かしらに反対するばかりのな」
プロ市民をこの様に説明した。
「何処でどう生計を立てているか知らないが」
「働かずですか」
「反対ばかりしてデモばかりしてな」
「暮らしていますか」
「そうしている」
「おかしな輩ですね」
ダラムが聞いてもだった。
「それはまた」
「そうなるとだ」
「義青様はお考えですね」
「無神論が極端になるとな」
「そうですか」
「だからな」
それでというのだ。
「私はだ」
「神霊を信じられ」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「人より尊い存在があることをだ」
「認識されていますね」
「そのうえで謙虚さも忘れていないつもりだ」
「自分が最も尊いなぞとは」
「思わない、そう思えばな」
その時はというのだ。
「その様にだ」
「勘違いをしてしまい」
「道も間違えてな」
そうしてというのだ。
「そのうえでだ」
「おかしなことになりますね」
「そうなるからな」
「それでは」
「私は信仰を認める」
そうするというのだ。
「あらゆる宗教のな」
「そして守られていますね」
「そうもしている」
まさにというのだ。
「これからも同じだ」
「そうですか」
「無神論者は何もかもわかっているつもりでだ」
「神はいないと」
「それが世の真理だとな」
その様にというのだ。
「わかっているつもりでだ」
「その実はですね」
「とんでもない勘違いをしている」
「神がいることがわかっていない」
「そうだ、そこまでの勘違いをしていてな」
そうであってというのだ。
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