ハッピークローバー
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第百七十五話 寒くなってきてその二
「しっかりと寝て」
「休むことね」
「そうよ」
まさにというのだ。
「そうしないとね」
「風邪ひくし」
「冷えるし」
「いいことはないわね」
「だからカイロもね」
母は今度は使い捨てカイロの話をした。
「使えるならね」
「使うことね」
「無理はしないでね」
「贅沢とか思わないの」
「健康の為よ、だったらそれ位はね」
カイロを使う位はというのだ。
「いいわよ」
「そういうことなのね」
「兎に角冷やさない、厚着をして」
「お部屋を暖かくする」
「それが大事よ、だから暖房も入れるし」
寒くなると、というのだ。
「セーターも着てタイツも穿くのよ」
「お母さんスリッパも履くしね」
冬になると、とだ。一華は母に話した。
「そうするわね」
「そうしてるわ、飲むものも熱いものにして」
「食べものもよね」
「おでんや豚汁やお鍋多くなるでしょ」
「お母さんが作るものもね」
「おうどんとかも作るしね」
そうしたものもというのだ。
「食べるものでも暖まることよ」
「熱いものを食べて」
「夏は涼しく冬は暖かく」
一華にこうも言った。
「それが大事よ、だからね」
「私もなのね」
「ちゃんとね」
「暖かくすることね」
「寒い時はね、ただね」
ここで母は少し笑ってこんなことも言った、もう一家でそれぞれの席に座ってそのうえで朝ご飯を食べている。
「あんたも売毛糸のパンツは穿かないわね」
「あれはないわよ」
一華は苦笑いで答えた。
「流石に」
「高校生になるとね」
「パンツ穿いて」
まずはというのだ。
「その下にスパッツを穿いて」
「小さなね」
「その上にストッキング方何時を穿いてよ」
「暖かくしてるわね」
「ストッキングは腰を覆う」
「そうしたのよね」
「ガーターストッキングは」
この種類のストッキングはというと。
「あれ足しか覆わないわね」
「太腿までね」
「腰の辺りはないわね」
「そうしたストッキングよ」
母もそうだと答えた。
「それでガーターベルトで止めるのよ」
「それが色気があるっていうけれど」
それでもとだ、一華は話した。
「それだと足はいいけれど」
「太腿までね」
「腰の辺りは冷えるから」
だからだというのだ。
「まだ穿いたことないけれど穿いても冬はね」
「着けないわね」
「穿かないっていうかね」
「そう、やっぱり冬はね」
寒くなると、というのだ。
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