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仮面ライダー エターナルインフィニティ

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第十三話 デートと遊園地と鞘当てその十

「出来る筈がない」
「そうだね。友達でもね」
「できることじゃない」
「風間さん、やっぱり辛かったろうね」
「言葉に出さない人だがそれでも」
 二人はライダー達のその心境にも想いを馳せた。そのうえで明久にとっては友人との交流を、利光にとっては愛しい人とのデートを楽しんでいた。その中でだ。
 神代は遂にだ。こう岬に言った。
「では今からだ」
「あそこに行くのね」
「ミサキーヌ、いいだろうな」
 真剣な顔になりだ。岬に問う神代だった。
「あの場所にだ」
「いいわ」
 岬は神代の問いに一言で答えた。
「それなら今からね」
「うむ、行こう」
 こうしてだった。二人は遊園地のお化け屋敷の前に来た。そこにはまだ文月学園の生徒達はいない。いるのは彼等二人だけだった。
 だがその彼等の前にだ。次々にだ。
 ワームやネイティブ達が出て来た。その彼等を見ながらだ。
 神代がだ。剣を手にして言うのだった。
「いいだろう、それではだ」
「仮面ライダー、今回はわかるな」
「御前達の命を賭けた戦いではない」
「無論承知のことだ」
 神代は剣を構えてそのうえで応えた。
「ではこの剣でだ」
「坊ちゃま、それではですね」
「爺、ミサキーヌを安全な場所に」
「畏まりました」
 ふと出て来た爺は神代の言葉に一礼してだ。そのうえで岬を後ろに案内する。だがその時に岬は爺にこんなことを言ったのだった。
「私も学力なら戦えるんですけれど」
「まあそれは言わないことで」
「言ったらいけないことなんですね」
「仮面ライダーである坊ちゃまにお任せ下さい」
 そういうことだった。かくしてだ。神代のその掲げた剣に向かってだ。
 サソードゼクターが来た。神代はそのゼクターを手に取りだ。剣に装着し。
「変身!」
 その言葉と共にだ。重厚なライダーの姿になった。そしてその姿でだ。
 剣を振るいだ。ワームやネイティブ達を倒していく。それを見てだ。
「神代さん!」
「やっぱりここだったんですか!」
「ワーム達が!」
「君達か」
 明久達が後ろに来た。その彼等に対してだ。
 神代はだ。背を向けたままこう言ったのである。
「君達も戦うというのだな」
「はい、そうです」
 その通りだとだ。明久が強い声で答える。
「だから来ました」
「お化け屋敷が怪しいとは聞いていたがな」
 雄二もいた。彼はお化け屋敷のその建物を見ている。
「実際にこうして出て来るとはな」
「予想通り」
 翔子は雄二の隣にいる。
「そうだったわね」
「そうだな。それなら後は」
「戦うだけ」
 翔子はいつもの淡々とした調子で述べていく。
「そうしてお化け屋敷に」
「攻め込むか」
「皆、気をつけてね」
 優子は既に己の召喚獣を出している。
「このお化け屋敷は迷路だから」
「しかも巨大じゃったな」
「そうよ。巨大な迷路なのよ」
 優子は隣にいる秀吉にも話す。
「だから迂闊に入ってもね」
「かえってやられるだけじゃな」
「そういうことよ」
 こう仲間達に話すのだった。そしてだ。
 愛子はだ。ムッツリーニに話していた。
「そもそも中に入る前によね」
「出来ているワームの連中を倒さないといけない」
 そうだとだ。ムッツリーニも話す。
「まずはそれから」
「そうよね。今回も数は多いけれど」
「今ここにはAクラスからFクラスの殆どの面々がいるけれどね」
「その四倍はいます」
 美波と瑞希は周囲を見回しながら話した。
「これまでよりもさらに多くなってるし」
「そしてまだ中にも」
「こんなものではない」 
 神代は実際にそうだと言った。
 
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