仮面ライダー エターナルインフィニティ
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第十三話 デートと遊園地と鞘当てその十一
「この連中は只の門番だ」
「では本隊はやはり」
「あのお化け屋敷の中にいるんですね」
「その通りだ」
戦いながらだ。サソードは利光と美晴に話す。
「ここでの戦いは前哨戦に過ぎない」
「とりあえずはあれなんですね」
明久がサソードに対して問うた。
「今ここにいるワームを倒して」
「そのうえで中に入る」
サソードはこう明久に答えた。
「わかったな」
「はい、それじゃあ」
「私達も」
明久と瑞希が応えてだった。それでだ。
彼等もだ。一斉にだった。
「サモン!」
召喚獣を出してそのうえで戦いに入る。ここで他のライダーや侍達も来た。そうして彼等もだ。すぐに戦闘に参加するのだった。召喚獣を出して。
神代は今は重厚な鎧を着ていた。しかしだ。
その彼の前に出て来たワームがだ。やがてだ。
「貴様が門番の長か」
「仮面ライダーサソードか」
「その通りだ」
正々堂々とだ。サソードはワームの問いに応じた。
「俺は仮面ライダーサソードだ」
「そうだな。それではだ」
ワームは彼の言葉を受けてだ。そのうえでだ。
脱皮した。そしてそこから出て来たのは。
海老の、銀色の姿をしていた。その姿になって言うのだった。
「この姿で戦おう」
「海老か」
「そうだ。ロブスターアーム」
銀色の海老と人を合わせた姿のワームはこう名乗った。
「このラビリンスの門番だ」
「そうだな。そしてそのラビリンスの先にはか」
「あの方がおられる」
ロブスターワームはこう仮面ライダーサソードに答える。
「そのことは確かだ」
「話は聞いた。それならだ」
「戦うな」
「そうさせてもらう」
サソードは己のベルトをセットした。するとだ。
「キャストオフ」
『キャストオフ』
その重厚な鎧を脱いでだ。ライダーフォームになった。マスクドフォームから。
そしてそのうえでだ。再び剣を構えそのうえで。
ワームに突進する。ワームもそれを受けて立ち。
双方は互いに攻撃を繰り出しあう。その中でだった。
ブロスターワームがだ。両手の鋏で切り掛かってきた。
「くっ、あの鋏を受けると!」
「幾ら神代さんでも」
「ああ、一撃だ」
雄二は強張った顔で翔子に答えた。
「召喚システムでの戦いだから首は落ちないがな」
「それは何よりだけれどね」
美波は何故か首ということに反応した。
「けれど。本当に一撃よね」
「あのワームの得意科目は英語だったのか」
英語でだ。そのワームは攻撃を仕掛けてきたのだ。
「さあ、神代さんはどう出るんだ?」
「あれっ、確か神代さんって」
明久はここであることに気付いた。それは何かというと。
「ディスカビル家の後継者だよね」
「そうだったな。それにだ」
「オックスフォードだったよね。大学」
「勉強はできる人だからな」
「だったら大丈夫かな」
「多分な」
雄二はこう明久に答えた。神代の英語の力を信頼していたのだ。
そしてその予想は当たった。彼はだ。
落ち着いて剣を構え。そうしてだ。
ベルトを操作してだ。こう言ってだった。
「ライダースラッシュ」
『ライダースラッシュ』
機械声もしてだ。そのうえでだった。
攻撃を仕掛けてきたワームにだ。逆に瞬時に詰め寄り。
両手に持った剣で縦横に切り裂く。そのうえでワームの後ろに来て、こう言ったのである。
「俺は英語においても頂点を極める男だ」
その言葉と共にだ。ワームは派手に爆発して消えた。サソードの勝利だった。
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