夢幻水滸伝
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第三百九十六話 三方から追い詰めその十七
「そうしていきましょう」
「今ここでやな」
「丁度ええでしょ」
インペルに笑って返した。
「ほんまに」
「そやな、皆おるしな」
「ほなね」
「料理も美味しいしな」
「どんどん焼かれて出て来るしお野菜もたっぷりあるから」
それでというのだ。
「どんどんね」
「食べつつやな」
「ええ、そしてね」
そのうえでというのだ。
「話してね」
「そうさせてもらうな」
「デザートもあるから」
アレンカールはこちらの話もした。
「そっちも楽しんでね」
「デザートも色々あるな」
「カリブ海のフルーツがふんだんにね」
「アイスもありますよ」
マルタが笑顔でこちらもと言ってきた。
「やっぱりデザートはです」
「アイスやな」
「そっちは」
「そうなるな」
「何ていうか」
マルタはこうも言った。
「最後はアイスを食べへんとです」
「収まりがつかへんか」
「こちらは」
「ほんまアイスは絶対です」
インファンテも言ってきた。
「カリブ海、特にキューバでは」
「こっちの世界でもやな」
「はい、ないとです」
そのアイスがというのだ。
「元気が出なくてスポーツも出来ません」
「仕事もやな」
「はい」
そちらもとだ、インファンテはインペルに笑って話した。
「当然学業も」
「そやな」
「そしてダンスも」
「前から思ってたけど自分とこ色々動くな」
セプルベダはインファンテの話を聞いて彼に笑って言った。
「ほんまな」
「明るく楽しくな」
「寝る以外は何かしてるな」
「そやないとな」
「気が済まんか」
「そうしたお国柄や」
キューバはというのだ。
「こっちの世界でもな」
「それで動く為にはか」
「アイスが必要や」
「逆にアイスがないとか」
「元気が出えへんねん」
そうなるというのだ。
「これがな」
「ほな今もやな」
「食べるで」
そのアイスをというのだ。
「そうするわ」
「そうか、ほな一緒にアイスも食べながらな」
「話を聞かせてもらうで」
「わしも話させてもらうわ」
セプルベダは笑顔で応えた。
「これからな」
「ああ、楽しみや」
「ほなな」
「さて、話す間も飲んで食って」
そしてとだ、インペルも言った。
「そうしてな」
「話してくれるわね」
「そうさせてもらうな」
アレンカールに応えた、そうしてだった。
肉を食べワインを飲みつつだった、インペル達は自分達のこれまでのことを話した。聞けば三人もそれぞれ何かとあったのだった。
第三百九十六話 完
2025・4・1
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