夢幻水滸伝
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第三百九十六話 三方から追い詰めその十六
「まずはこの世界の統一ね」
「それを行う必要がありますね」
「最初から仲よくが理想でも」
「それがどうも」
「ええ、まずは戦をしてね」
「勝ち抜いて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「統一よ」
「この世界を」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「その力で世界の危機に向かうのよ」
「そうしますね」
「ええ、そやからまずはね」
「中米とどうかですね」
「そうなるわ」
肉を食べつつ話した。
「今はね」
「そうですか、では戦の処理が終わり」
マリアはそうしてと話した。
「状況が落ち着けば」
「中米とどうするかを考えるわ」
「そうなりますね」
「多分また戦になるわ」
アレンカールはワインを飲んでから話した。
「中米とね」
「そうなりますか」
「拳と拳でわかり合う世界でしょ」
「はい、その傾向が強いですね」
マリアも否定せずに答えた、彼女の皿の上にも肉がありそれにバターを乗せてフォークとナイフで食べている。
「ほんまに」
「そうした世界やからね」
「戦になりますか」
「しかもあっちの棟梁はルルフォちゃんでしょ」
人の話もした。
「彼も戦うタイプやし」
「尚更ですね」
「戦になるわ」
「そうですか」
「そして勝った方がね」
「中南米の棟梁となりますね」
「そうなるわ、そやからね」
だからだというのだ。
「ここはね」
「戦の準備ですね」
「それを進めるわ、内政もしていって」
「そちらもですね」
「そうなるわ」
アレンカールは今はトマトとモツァレラチーズのサラダを食べている、赤と白のコントラストの上にドレッシングがかけられている。
「これからは」
「わかりました、それでは」
「ええ、それでね」
ここで話を変えた。
「インペルちゃん達のこと聞きたいわ」
「何についてや」
インペルは分厚い五百グラムのステーキを食べつつ応えた。
「私達の」
「こっちの世界に来てからのことよ」
「どうしてきたか」
「ええ、あたい達と戦うまでね」
「そのことをかいな」
「聞きたいけれど」
「ほなな」
インペルは何でもないといった顔で答えた。
「話させてもらうわ」
「わしもです」
「僕も」
セプルベダとリョサも言ってきた。
「あまりおもろないと思いますが」
「話させてもらいます」
「宜しくね、飲んで食べながら」
アレンカールは実際にそうしつつ話した。
ページ上へ戻る