夢幻水滸伝
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第三百九十六話 三方から追い詰めその十五
「中南米が一つになれば」
「そやからね」
「まずは中米もですね」
「加えたいわ」
自分達の勢力にというのだ。
「ここはね」
「そうお考えですね」
「カリブ海は掌握したし」
インファンテとマルタ、カリブ海の星の者達二人を見ての言葉だ。
「そちらからも影響を与えつつ」
「中米も掌握していきますか」
「次はね」
まさにというのだ。
「そう考えているわ」
「大きいですね」
リョサはアレンカールの考えを聞いて述べた。
「ほんまに」
「中南米全体となると」
「そう思います」
「いや、普通にね」
アレンカールは素直に感嘆の言葉を述べるリョサに冷静な顔で話した。
「ことを進めていくとね」
「そうなりますか」
「ええ、南米を統一したら」
その次はというのだ。
「中米もってね」
「なりますか」
「中南米の統一ね、この世界も中南米は一つって感じがあるでしょ」
「そうですね」
今度はセブルベダが言ってきた。
「文明的に」
「こっちの世界ではアステカやマヤやインカの文明が強くあるけれど」
「ラテンの文化もあって」
「一つって感じがするわね」
「メキシコから南は」
「それこぞマゼラン海峡までね」
南米の端のこの地域までというのだ。
「そうよね」
「はい、ほんまに」
「それでよ」
その為にというのだ。
「あたいもよ」
「中南米全体の統一をですか」
「考えてるのよ」
「そうですか」
「そしてアメリカや中国ともよ」
「対抗していきますか」
「そう考えてるわ、最近東南アジアもね」
この地域もというのだ。
「オセアニアと対立しているわね」
「はい、そのアメリカや中国もですね」
「それぞれの勢力に分かれているけれど」
「統一に向かっていますね」
「おそらく東南アジアとオセアニアも」
この二つの地域もというのだ。
「統一されるわ」
「そうなりますか」
「そうなるわ」
アレンカールはシェラスコの肉を食べつつ話した、大きな焼かれた肉に濃厚なデミグラスソースをかけフォークとナイフで食べつつ話した。
「いずれね」
「それで僕達もですか」
アマードが言ってきた。
「やがては」
「そう、統一する必要があるわ」
「中米も含めて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「大きな勢力になって」
「他の勢力と対していきますか」
「世界を救う前に」
アレンカールは自分達星の者達の使命も話した。
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