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夢幻水滸伝

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第三百九十六話 三方から追い詰めその十四

「ほんまな」
「ほなこれでよね」
「ああ、棟梁が負けたんや」 
 立ち上がりつつ話した。
「戦の負けも認めるわ」
「そうするのね」
「セプルベダとリョサにも話すわ」
 仲間達にもというのだ。
「それでや」
「降るのね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「自分達に降るわ」
「ほな今から仲間ね」
「仲間か」
「戦が終わったからね」
 今の一騎打ちでというのだ。
「そやからね」
「私等三人は仲間か」
「そうよ、そしてあんた達の勢力の民も兵も」
 彼等もというのだ。
「同じよ」
「皆大事にしてくれるか」
「勿論よ、一緒に治めていきましょう」
「一緒か」
「そう、そしてね」
 そのうえでというのだ。
「豊かになりましょう」
「そうか、ほなな」
 インペルはそれならとだ、アレンカールに応えて話した。
「これから頼むな」
「ええ、こちらこそね」 
 お互いに手を伸ばし合い握手をした、これがインペルそして彼が率いる軍の降伏と加入となった。それを受けてだった。
 セプルベダとリョサも降り南米の戦は終わった、南米はアレンカールの下に統一されそうしてだった。
 平和に治められていくことになった、アレンカールはインペル達三人を加えて南米の統一を祝う宴を仲間達と共に開いた、サンパウロの彼の官邸の庭でシェラスコやステーキを出してそのうえで飲んで食べるが。
 その中でだ、アレンカールは言った。
「いや、皆で飲むお酒はね」
「最高やっていうんやな」
「そうよ」
 インペルに笑顔で話した、それぞれの皿の上には大きな焼かれた肉がありそれぞれが好きなソースをかけている。
「まさにね」
「そやな、これからは皆でな」
「楽しくね」
 まさにというのだ。
「飲んで食べましょう」
「この面子でな」
「ええ、仲間はこれからも増えていって欲しいけれど」
「今はやな」
「この顔触れで楽しみましょう」
 こう言うのだった。
「是非ね」
「ほなな」
「将来は中米も加えてね」
 この地域もというのだ。
「中南米全体でよ」
「やっていくんやな」
「そうなれば他の勢力にも負けないわよ」
「アメリカとかな」
「中国や南洋にもね」
 こうした地域にもというのだ。
「負けないわよ」
「そうなりますね」
 リョサも言ってきた、彼もまた肉を食べ酒を飲んでいる。酒はそれぞれビールやワイン、ビンガ等を飲んでいる。 
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