八条学園騒動記
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第八百四話 交流が終わりその三
「飲まないのよ」
「そうなのね」
「チーズとか食べる時もね」
この時もというのだ。
「ワインだと赤だし」
「赤ワインね」
「そっちを飲むしね」
「他の色のあるワインね」
「そうしたワイン飲むから」
「白ワインはなのね」
「飲む機会ないの」
「じゃあ今回飲むとしたら」
「はじめてね、あれよね」
七美は今はビールを飲みつつ話した。
「彰子は結構飲むのね」
「魚介類よく食べるから」
彰子はそれでと言葉を返した。
「その時日本酒を飲むか」
「白ワインなのね」
「そっちを飲むから」
「それで結構飲むのね、白ワイン」
「そうなのよ」
「そうなのね」
「和食にはね」
こちらの料理にはというのだ。
「やっぱりね」
「白ワインね」
「ワインだとね」
「よく言われるけれど」
「実際にね」
七美に話した。
「合うわよ。お鍋にもね」
「白ワインね」
「そう、こちらは水炊きでも」
こちらの鍋でもというのだ、鶏肉の鍋であり実は彰子は寒い季節には自分で作って食べることが多いのだ。
「色ワインよ」
「お肉でも」
「本当に合うから」
「和食には白ワインね」
「お刺身でも天婦羅でも」
こうした料理の時もというのだ。
「あとお寿司でもね」
「白ワインがいいのね。ワインだと」
「しかも身体にいいから」
彰子はこのことも話した。
「お酒だけれどね」
「身体にいいっていうわね」
「ワイン自体がね、だからね」
「白ワイン飲むといいのね」
「明治帝も飲まれていたし」
実は日本酒それも清酒がお好きだったがその為糖尿病になられ医師からフランス産の白ワインにする様に言われたのだ。
「いいわよ」
「あの方tがなの」
「そうなの」
実際にというのだ。
「それで美味しいし」
「そこまで言うなら」
「飲んでみるわね」
「そうしてみるわ、言われてみると」
こうもだ、七美は言った。
「日本以外の国では昔からよく飲んでるし」
「ワインはね」
「欧州だけでなくね」
この地域に限らずというのだ。
「古代エジプトでも飲んでいてメソポタミアでもで」
「中国でもね」
「漢詩にあるしね」
涼州詩である、葡萄の美酒とあるそれだ。
「日本では明治まで飲んでなかったけれど」
「他の国だとね」
「昔から飲んでるし」
「白ワインを飲んでもいいわね」
「ええ、逆に飲んで悪いか」
彰子は笑って言った。
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