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ハッピークローバー

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第百七十四話 煙草その六

「いつも磨いていて」
「一日一階はね」
「そうしたいとね」
「それでね」
 かな恵はさらに話した。
「裏でも汚れていたら」
「嫌よね」
「そう考えると尚更ね」
「煙草はよくないわね」
「そうよね」
 どうにもという顔と声で言った。
「煙草はね」
「よくないわね」
「身体にはね」
「吸う意味ないでしょ」
 富美子は憮然として言った。
「考えれば考える程ね、それにね」
「そえに?」
「私の知ってるろくでなしって皆煙草吸うのよ」
 こう一華に話した。
「吸わなくてもろくでなしいるけれど」
「それたまたまでしょ」
「働かないで偉そうにしてるのとか暴力振るう屑とかヒス持ちの糞婆とかね」
 こうした輩共はというのだ。
「皆よ」
「煙草吸うの」
「それで実はろくでなしイコールね」
「喫煙派ね」
「そうしたイメージあるから、大体火も使うから」
「火事の元にもなるわね」
「そのこともあるし」
 だからだというのだ。
「尚更ね」
「煙草嫌いなのね」
「絶対に吸わないから」
 一華に断言して言った。
「私はね」
「煙草は吸わなくて」
「それでね」
 そうであってというのだ。
「これからもね」
「やっていくのね」
「そうするわ、むしろ吸わない方がね」
 その方がというのだ。
「身体も大きくなって背も伸びる」
「いいこと多いわね」
「健康だしね。お金もかからないわよ」
 煙草代もないというのだ。
「だからね」
「いいわね」
「何で早死にするものにお金使うのよ」
 富美子は煙草代についてこう言った、かつては政府の大事な収入源であったことは紛れもない事実である。
「訳わからないわ」
「恰好いいとか」
「煙草吸うのが」
「映画俳優の人とか吸っていて」 
 その場面を見てというのだ。
「自分も吸ってたのよ」
「そうだったのね」
「だから昔の不良はね」
「吸うのはステータスだったのよね」
「もう煙草を吸ったら」 
 中学生でも高校生でもだ。
「立派なね」
「不良だったのね」
「不良と普通の人の境目は」
 それはというのだ。 
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