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ハッピークローバー

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第百七十四話 煙草その五

「お口とお鼻がつながって」
「余計に酷くなったのよね」
「それで噛めなくなって」
「歯磨きも出来なくなって」
「お鼻ともつながって」
「大変だったのよね」
「お陰で柔らかいものしか食べられなくなって」
 噛めなくなったので当然のことだった。
「お鼻から食べたもの出て」
「口臭が臭くなって」
「消化不良に悩んだのよ」
「いいこと全然なかったわね」
「この人は特別だけれど」
「やっぱり歯がないとね」
「困るわよ」
 そうなるというのだ。
「本当にね」
「そうなるわね」
「ええ、だからね」
 それでというのだ。
「歯はね」
「大事ね」
「鳴海っち歯は丈夫で」
 かな恵は彼のそのことも話した。
「毎日歯磨きしてるし」
「大丈夫ね」
「私も寝る前ちゃんと磨いてるし」
 理虹に応えて話した。
「やっぱりね」
「歯も大事ね」
「スポーツしてもね」
「そうよね」
「だから鳴海っちにはこれからもね」
「歯を大事にしてもらうわね」
「ええ」
 理虹に話した。
「そっちも大事だし」
「食べることとね」
「それで私もね」
 自分もというのだ。
「歯磨きはね」
「ちゃんとしてるわよね」
「寝る前は絶対にね」
 この時はというのだ。
「磨いてるわ」
「そうよね」
「それでね」
 そのうえでというのだ。
「歳取っても一本も抜けない様に」
「そうなったらいいわね」
「歯があると」
 それならというのだ。
「本当に違うから」
「その分健康で」
「だからね」
 それでというのだ。
「大事にしていくわ」
「それがいいわね、そういえば煙草吸ってると」
 理虹はまた煙草の話をした。
「歯の裏にヤニが付いて」
「汚れるのよね」
「だからヘビースモーカーの人は」
「歯も汚いわね」
「そうなのよね」
「それも嫌よね」 
 かな恵は眉を顰めさせて言った。
「歯も汚れるし」
「煙草吸ってると」
「いいことないわね」
「そうよね、何がいいのかね」
「わからない位ね」
「本当にね」
 こう話した。
「歯も汚れるなら」
「歯は裏も白くないとね」
「その方がいいから」
 真面目な顔で言うのだった。 
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