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夢幻水滸伝

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第三百九十五話 パンパの野戦その十五

「美味しいならどれだけ士気が高まるか」
「ほんまに」
「よく聞くでしょ、イギリス軍」
「こっちの世界でもですね」
「そう、あそこはね」
「味は、ですね」
「かなりね、それこそマロリーちゃんのイングランド軍に限らず」
 この国の軍隊だけでなくというのだ。
「後の三国もらしいわね」
「スコットランド、ウェールズ、アイルランドも」
 四国共というのだ。
「相当にね」
「あそこは変わらへんですね」 
 マリアはその話を聞いて苦笑いで述べた。
「ほんまに」
「そうよね、こっちの世界でも」
「そうですね」
「伝統と言ってええわね」
「食文化については」
「戦場でそうでね」
 今自分達がメインとしているそちらだけでなくというのだ。
「それこそね」
「普通でもですね」
「もう下ごしらえも味付けもどうにもならへん」
「酷いものですね」
「火加減だってね」
「ほんま何もかもがあきませんね」
「いいのは朝食とティーセットよ」
 この二つだというのだ。
「メニュー自体はよおてもね」
「その他のことが」
「そうなのよ」
「あの鰊のパイや鰻のゼリーも」
 イザベルはイギリス料理の中で今自分達が話している意味において有名な料理達を話に出して述べた。
「調理の仕方次第で」
「よおなるわね」
「そうですね」
「ザリガニのパイもね」
 アレンカールはこの料理の話をした。
「まるごと何匹も丸まってね」
 パイの中にあるというのだ。
「あんまりよ」
「調理の仕方ですね」
「鰊だって何の下ごしらえもしないで」
 それでというのだ。
「一匹丸ごとパイの生地に挟んで焼くのは」
「論外ですね」
「決定的に間違えてるわ」
「どう考えても」
「それで鰻のゼリーも」
 こちらの料理もというのだ。
「やっぱりね」
「おかしいですね」
「ええ、そうしたお料理も下ごしらえとか次第だし」
「よおなりますね」
「イギリス料理も調理の仕方次第でね」
 それによってというのだ。
「変わるわ」
「あとイギリスでええのは」
 マリアはそれは何かと話した。
「カレーですね」
「あれね」 
 アレンカールもまさにと応えた。
「あれはね」
「どう作っても食べられますね」
「ルーがあるだけでね」
 それだけでというのだ。 
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