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夢幻水滸伝

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第三百九十五話 パンパの野戦その十四

「武器も弾薬もね」
「そして兵器も」
「そやからね」
 だからだというのだ。
「輸送に合わせてね」
「進軍していますね」
「これからもそうしていって」
 そしてというのだ。
「ブエノスアイレスを目指すわよ」
「最終目標ですね」
「あの街を攻める前に戦が終わればええけど」
 それでもというのだ。
「最後はね」
「あの街ですね」
 セスペデスもまさにと応えた。
「最終攻撃目標は」
「そうよ」
 その通りだとだ、セスペデスは答えた。
「あの街よ」
「そうですね」
「もっともあの街を攻略してもね」
「戦は終わらへん可能性がありますね」
「インペルちゃんが徹底抗戦を考えるなら」
 それならというのだ。
「まだ続くわ」
「そうなりますね」
「ええ、けどね」 
 それでもというのだ。
「まずはよ」
「ブエノスアイレスですね」
「あの街を目指すわ」
「そうしますね」
「ええ、南下するわ」
 こう言ってそうしてだった。
 アレンカールはパンを食べた、そのパンを食べてから仲間達に対して笑ってこんなことを言ったのだった。
「このパン美味しいわね」
「はい、確かに」 
 イザベルもパンを食べつつ頷く。
「美味しいですね」
「戦場で美味しいものを食べられるとね」
「それだけで嬉しいですね」
「そして士気が上がるわ」
 そうなるというのだ。
「ほんまね」
「そうですね」
「まず食べることよ」
 それが第一だというのだ。
「戦の時はね」
「補給あってこそですね」
「そう、そしてね」 
 その次はというのだ。
「美味しいものを食べられたら」
「尚よしですね」
「そうよ」
 まさにというのだ。
「パンにしろスープにしろね」
「美味しいならですね」
「尚よしと言ったけれど」
 その言葉を訂正して言うのだった。
「最高と言ってええわ」
「戦場で美味しいものを食べられたら」
「もうね」
「将兵の士気が上がり」
 セスペデスも言ってきた。
「ええですね」
「そう、戦場では粗食であれとかはね」
「アレンカールさんは言いませんね」
「戦場で食べられて」
 そしてというのだ。 
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