博士の挑戦状
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第二百五十四話
第二百五十四話 ホルモン中心
小田切君は肉を買って帰ってきた、自転車で行って帰ってからその肉の包みを博士に見せてそのうえで言った。
「ホルモンが一キロです」
「レバーと科を含めてか」
「ソーセージを入れると一・二キロです」
「それで残りが普通のお肉か」
「そうなっています」
「ホルモン中心じゃな」
「駄目でしょうか」
「いやいや、喰いたいところと言ったな」
小田切君に買いに行かせる前に言った言葉をここでも出した。
「だからな」
「それでいいですか」
「それで酒もある」
博士はこちらの話もした。
「ビールもワインもな」
「どっちもですか」
「それでご飯もある」
「もう準備は充分ですね」
「だからな」
それでというのだ。
「七時位になったらな」
その時にというのだ。
「皆で食おう」
「鉄板も出して」
「これからな」
「いや、楽しみだな」
ライゾウは舌なめずりして言ってきた。
「最近食ってなかったからな、焼肉」
「そういえばそうだね」
タロはライゾウのその言葉に頷いた。
「言われてみれば」
「そうだよな」
「だったらね」
「ああ、いい機会だしな」
「皆で楽しく食べようね」
「そうしような」
「うむ、それで牛肉じゃな」
博士は小田切君に確認も取った。
「やはり」
「ソーセージ以外は」
小田切君は笑顔で答えた。
「そうです」
「そうじゃな、他の肉でもよいが」
「今はですか」
「牛肉という気分であったしな」
「僕も焼肉ならと思いまして」
牛肉だというのだ。
「買ってきました」
「わかった、では今のうちに鉄板を出そう」
肉を焼くそれをとだ、博士は笑顔で言って今は肉を冷蔵庫に入れさせて夕食の時間を待ったのだった。
第二百五十四話 完
2025・3・13
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