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博士の挑戦状

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第二百五十三話

               第二百五十三話  ホルモン
 小田切君は博士に話した。
「お店もいいですが今回は趣向を変えまして」
「ここで焼いてか」
「皆で食べましょう」
 そうしようというのだ。
「タレもありますし」
「焼肉のタレじゃな」
「はい、カルビやロースを買って」
 そうしてというのだ。
「ソーセージ、それにホルモンも」
「ふむ、ホルモンか」
「ゼンマイやレバーも入れて」
 そのうえでというのだ。
「むしろそうしたホルモン系中心に」
「焼いて食べるか」
「そうしましょう」
「よいな」
 博士は小田切君の話を聞いて頷いた。
「それもな」
「そうですよね」
「丁度ホルモンを喰いたいと思っておった」
「なら丁度いいですね」
「そのゼンマイやレバーもな」
 そうしたものもというのだ。
「内臓系をな」
「栄養もあります」
 内臓系はというのだ。
「ですから」
「うむ、では買ってきてくれ」
 博士はそれならと応えた。
「早速な」
「そうしてきます」
「二人と二匹でな」 
 博士は食べる人数の話もした。
「食べるし酒も飲むな」
「お酒はもうナチュラルですね」
「焼肉と言えば酒じゃ」
 博士は言い切った。
「だからな」
「それで、ですね」
「酒も飲むとなるとな」
 それならというのだ。
「尚更多く食うからな」
「どれだけ買うかですね」
「二キロ買うか」
「それだけ買いますか」
「全部でな、どれをどれだけ買うかは任せる」
 小田切君にというのだ。
「では買って来てくれ」
「わかりました」
 小田切君は博士からお金を貰った、そうして肉屋に行ってそのうえで肉を買って研究所に帰ったのだった。


第二百五十三話   完


                   2025・3・13 
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