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夢幻水滸伝

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第三百九十四話 ウルグアイでの合流その二

「すぐに攻めて来るよ、だからね」
「あちらにですね」
「回せるだけの兵を回しましたね」
「そして守りを固めていますね」
「そうさせていますね」
「そう、そして」
 そのうえでというのだ。
「守りを固めてもらうけれど」
「そちらはですね」
「どうなるかわからないですね」
「不安が残りますね」
「若しアレンカールさんでも来たら」
 彼がというのだ。
「不安だよ」
「全くですね」
「あの方も出陣されていますし」
「若し来られると」
「西はかなり危ういですね」
「その通りだよ」 
 暗い顔で言うのだった、だがそれでもだった。
 リョサは今は守っていた、不安を強く感じつつ。
 こうした状況だった、そしてリョサの危惧通りだった。
 アレンカールはウルグアイ西部に来ていた、まだ騎兵隊は来ていないが飛兵達は着ていた。飛べる兵達に加えて飛行船や空船達がある。
 その彼等の先頭に立ってだ、アレンカールは言った。
「ほな今からね」
「敵の防衛線を攻めますね」
「騎兵隊が来る前によ」
 自分が乗るケツアルコアトルに話した。
「まずは空からよ」
「攻撃を仕掛けるのですね」
「敵も飛兵がおって空船もあるけれど」
「こちらに比べて戦力は落ちますね」
「かなりね、それでまずは出て来た飛兵達を退けて」
 そうしてというのだ。
「高射砲を破壊して」
「それからですね」
「空から敵の戦力を叩くわ」
「地上への攻撃に爆撃を行いますね」
「そうするのよ、攻めるのは軍事施設で」
 あくまでというのだ。
「民間施設は攻撃しないわ」
「いつも通り」
「そう、あたい達が戦うのは敵軍でね」
「民間人ではない」
「そこはもうね」
 何があろうと、というのだ。
「頭に入れてよ」
「戦いますね」
「今回もね、ほなね」
「これからは」
「派手に攻めるわよ」
「わかりました、では攻撃を加えましょう」
「これからね」
 アレンカールはケツアルコアトルと話してだった、そのうえでウルグアイ西部の軍事施設、特に防衛ラインへの攻撃にかかった。まずはだった。
 迎撃に来た敵の航空戦力を叩いた、ここで彼は飛兵達に命じた。
「出来る限り地上にいる間によ」
「敵の航空戦力を叩きますね」
「飛兵にしても」
「そして空船があればですね」
「空船も地上にいる間によ」
 その時にというのだ。
「叩くのよ」
「そうしますね」
「そして敵の航空戦力を無力化し」
「制空権を握るのですね」
「そして次に滞空陣地を攻撃して」
 高射砲等があるとその場所をというのだ。 
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