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夢幻水滸伝

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第三百九十三話 パンパを目指しその七

「領土の掌握は他勢力のことを考える」
「そう、衝突の危険もね」
 それもというのだ。
「考えないとね」
「あきませんね」
「そこを間違えるとね」
「ほんまに衝突しますね」
「そうよ、そやからね」
「フォークランドのことは安心して」
「進めることよ」
 セスペデスに確かな声で話した。
「あちらもね」
「今は使者を送るだけでも」
「それでこっちに入ればよしよ、ただあの諸島を手に入れると」
 そうすると、とだ。アレンカールは話した。
「さっき戦略価値がないって言ったのは太平洋の方よ」
「チリの諸島ですね」
「イースター島とかね」
「ああした島々のことで」
「フォークランドはね」 
 この諸島はというと。
「アルゼンチンの南を牽制出来る」
「戦略価値はありますね」
「そうよ、そやからね」
「使者を送って」
「そしてね」 
 そのうえでというのだ。
「こっちに来てくれたらね」
「よしですね」
「そうよ、ほな飛兵に飛行船を動かして」
「空船もですね」
「ええ、必死にお金を投入して建造させていった」 
 そうしたとだ、アレンカールは笑って話した。
「空船の艦隊もね」
「投入しますね」
「いや、高いとは思ってたけど」
 それでもというのだ。
「やっぱりね」
「高かったです」
 マルタが真顔で答えた。
「予想通り」
「一隻一隻がね」
「水軍もお金かかりますが」
「空船はね」
「さらにでした」
「ほんま苦労したわ」
 その建造にはというのだ。
「お金の調達にも」
「そうでしたね」
「そやけどね」
「艦隊まで持てました」
「その苦労をよ」
 まさにというのだ。
「実らせるわよ」
「ほなこれから」
「ええ、攻めるわよ」
 今からというのだ。
「ええわね」
「それでは」
「進撃開始よ」
 こう言ってだった。
 アレンカールは仲間達をそれぞれの持ち場に術で移動させてから進撃を命じた、すぐに各方面から軍が進撃を開始した。
 アレンカールはケツアルコアトルに乗り空船の艦隊を率いてアルゼンチンに入った、下の敵軍はまだ集結中だったが。
「爆撃開始するわ」
「まずはですね」
「そう、空船の艦隊でそうして」
 自分を乗せるケツアルコアトルに話した。 
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