夢幻水滸伝
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第三百九十三話 パンパを目指しその六
「アルゼンチン北西部をね」
「攻めますね」
「そうしてね」
そのうえでというのだ。
「掌握していくのよ」
「そうしますね」
「それであたいは他の子達と一緒に主力でね」
「パンパを攻めるのですね」
イザベルが言ってきた。
「そうしますね」
「そう、そしてね」
「その四十万の軍もですね」
「やがて合流して」
そうしてというのだ。
「ブエノスアイレスをね」
「目指しますね」
「そうするわ」
こう話した。
「やがてはね」
「敵の最大拠点を」
「そうするわ、あの街を攻略すれば」
そうすればというのだ。
「戦の趨勢は決するわ」
「完全に」
「そやからね」
だからだというのだ。
「是非よ」
「まずはですね」
「そうして攻めていくわ」
そうするというのだ。
「あたい達はね」
「そうしますか」
「あとチリの諸島は今は攻めへんわ」
そちらはいいというのだ。
「東のフォークランド諸島やサウスジョージア島もですね」
「戦略的価値がないので」
「人も殆どおらへんからね」
マリアに話した。
「そやからね」
「今は、ですね」
「軍を向けなくてええわ、使者を送って」
「こちらに入るかどうか」
「それを言うだけでね」
それだけでというのだ。
「ええわ」
「それがええですね」
マリアも頷いて答えた。
「ほんまに」
「ええ、それでこっちに入ってくれればよしよ」
「今はですね」
「入らへんでもね」
「何度か送って」
「どうしても降らへんなら戦の後で軍を送って」
そうしてというのだ。
「掌握するわ」
「そうした島々を」
「ええ、ただフォークランドはね」
この諸島はというと。
「幸いこっちの世界のイギリスとは無関係やから」
「そのことは有り難いですね」
「マロリーちゃんもあそこはこっちの世界ではイギリスと無関係って言ってるし」
イギリスの星の者のリーダーである彼もというのだ、欧州全体でも神星の一人として指導的立場にある。
「そやからね」
「だからですね」
「あちらに気兼ねなくね」
「領土に出来ますね」
「そのことは有り難いわ」
こう言うのだった。
「ほんまにね」
「そのことですね」
セスペデスがまさにと応えた。
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