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世界の礎

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第十九話 地下世界を掌握しその三

「勝てない、必ず敗れることをだ」
「知らしめますね」
「そうする、ではな」
「戦いますね」
「そうする、航空機は単葉機だ」
「もう複葉機は旧式ですね」
「帝国ではな、だからな」
 そうなっているからだというのだ。
「戦にはな」
「使われない」
「そうする」 
「複葉機もです」
 マリアはこの兵器についてしみじみとした口調で話した。
「実にです」
「役に立ったな」
「単葉機と比べると性能はかなり落ちますが」
「速度も高度も頑丈さもな」
「航続距離も」
「だが空を飛べるのだ」
 義青は航空機だからだと話した。
「それならな」
「それだけで大きいですね」
「空からの攻撃に偵察にとな」
「多くの目的に使えます」
「だからだ」 
 そうであるからだというのだ。
「非常に大きな武器になる」
「特に相手が持っていないなら」
「尚更だ、だからこれまでだ」
「非常に役立ってくれました」
「私の頭にはあらゆる知識がある」
「塔の踏破で得られた」
「それがあるからな」
 だからだというのだ。
「それを出してきてだ」
「帝国を発展させてこられました」
「その為にだ」
「最初にですね」
「塔に赴いてな」 
 そうしてというのだ。
「踏破したのだ」
「お一人で」
「かなり苦労した」
 踏破にはというのだ。
「あの塔は最初から神霊が出て来る」
「そうですね」
「だからな」
「その神霊の方々にですね」
「最初は数えきれないまでに敗れた」
 そうだったというのだ。
「だが最初から私はレベルが高くだ」
「ステータスが高く」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「特技も備え術もだ」
「全てですね」
「備えていてな」
 そうであってというのだ。
「それでだ」
「戦術をですね」
「考える様になりな」 
 そうしてというのだ。
「戦いな」
「神霊の方々にですね」
「勝てる様になりだ」 
 さらに話した。 
「踏破していった、党の中での歳月はかなりだったが」
「外の世界ではですね」
「ほんの一時でな」
 それだけのことでというのだ。 
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