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世界の礎

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第十九話 地下世界を掌握しその四

「一月位だった」
「そうだったのですね」
「一月で力が備えられるならだ」
「いいとですか」
「私は思った、そしてだ」
「知識を備えられ」
「国に必要なものをだ」
 その都度というのだ。
「出していった、それがだ」
「今の帝国を築かれていますね」
「そうだった、普通に進めるとな」
 建国それに国家の礎を築くことはというのだ。
「何千年もかかるが」
「遥かに短くですね」
「ことを進められしかもだ」
「統一もですね」
「行えた、知識こそだ」
 義青は強い声で話した。
「全ての力と考えていたが」
「はい」
 マガモはその通りだと答えた。
「その通りです」
「そうだな、それでだ」
「今に至りますね」
「その通りだ、ではこれからもだ」
「この国をですね」
「拡充させ発展させてだ」
「礎を築かれますね」
 義青に問うた。
「そうされますね」
「これからもな」
「そうですね、では」
「地下世界もな」
「大国と戦われ」
「攻めてだ」 
「全力で」
「そして勝つ」
 そうするというのだ。
「このままな」
「それも完膚なきまで、ですね」
「倒す、そしてだ」
「敵の戦力を奪い」
「勝てないことを理解させてだ」
 そのうえでというのだ。
「使者を送るが」
「帝国に入る条件はこれまで通り」
「寛大なものでな」
「降ればよしですね」
「誰の命も奪わずな」
「財産も保障し」
「地位もな」
 それもというのだ。
「認めてな」
「降る様にいい」
「その通りにする」
「左様ですね」
「言ったことは文章にしてだ」  
 そうしてというのだ、義青は政は言葉だけでなく文章でも動くものであるということから話していった。
「そのうえでだ」
「守りますね」
「約束は守ることだ」
 絶対にというのだ。
「裏切る輩なぞだ」
「誰も信じません」
「信じられてこそだ」
 まさにというのだ。
「それでだ」
「国はやっていけます」
「そうだ、信なくしてだ」 
 そうでなければというのだ。
「立たずだ」
「国もまた」
「だからな」
 それ故にというのだ。 
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