| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

世界の礎

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十九話 地下世界を掌握しその二

「これはまさにだ」
「この世界では実証されていて」
「実際に多くの人が生きている」
「生きものもまた」
「そうなっている、そして同じ星にあるのならな」
「領土にされますね」
「私はな、そのうえで地下世界にもな」
 こちらにもというのだ。
「礎をだ」
「築きますね」
「そうする」
 まさにというのだ。
「私はな」
「左様ですね」
「そしてだ」 
 そのうえでというのだ。
「平和で豊かにする」
「そうもされますね」
「だからだ」
「今掌握を進められていますね」
「そして今北の太国と大きな会戦を迎えんとしているが」
「戦力を用いるだけ用い」
「大戦艦も投入してな」
 そうもしてというのだ。
「戦う」
「ではです」
 翼人の中年の女が言ってきた、航空大臣のマリアである。空軍最高司令官も兼ねているが今はスーツとスラックス姿である。
「空軍もですね」
「同じだ」
「そうされますか」
「空船もな」
「同じですね」
「投入出来るだけ投入してな」
「戦いますね」
「敵軍はまだマスケット銃だが」
 この装備しかないがというのだ。
「それでもだ」
「全力で戦いますね」
「敵を侮ってはならない」
 決してというのだ。
「戦うからにはどういった敵でもだ」
「全力で戦いますね」
「相手を低く見るとな」
「そこに油断が生じて」
「そしてだ」
 その油断からというのだ。
「敗れる」
「そうなりますね」
「だからだ、どういった相手でもだ」
「文明が劣っている国力もそうである国と戦おうとも」
「それでもだ」
「全力で戦いますね」
「そのうえで勝つ」
 戦うのならというのだ。
「そして目的を達成する」
「この場合は相手国を屈服させる」
「そして帝国に入れる」
「そうしますね」
「尚武の国で戦わずして膝を屈することがないのなら」
 そうした考えの国ならというのだ。
「屈するまでだ」
「勝ちますね」
「そうするまでだ、その為にだ」
「全力で戦い」
「勝つ、その会戦に勝ち」
 そうしてというのだ。
「敵の首都の空に大戦艦と空船の艦隊を展開してみせてだ」
「我々の力を見せる」
「もう戦おうともだ」
 彼等がそれを選ぼうともというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧