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金木犀の許嫁

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第六十六話 良心を待ちながらその三

「飲む仕草をするとね」
「いいですか」
「そう言われてるでしょ」
「実際にそうしたら効果がありますか」
「私はしたことないけれど」
 真昼自身はというのだ。
「これは結構ね」
「効果がありますか」
「そうみたいよ」
 こう話した。
「これがね」
「そうですか」
「だからね」
 それでというのだ。
「やってみたらいいわ」
「それでは」
 白華もそれではと頷いた、そしてだった。
 実際にやってみることにした、そうした話もするのだった。
 そして夕食となったがその夕食の時にだ、白華は笑顔で言った。
「全部私の好きなものばかりです」
「結構癖の強いものあるけれど」
「実は好き嫌いあまりないです」
 豊に話した。
「それで好きなもの多いです」
「何でも食べられるかな」
「忍者はどうしてもです」
「サバイバルみたいなことするね」
「ですから」
 それ故にというのだ。
「好き嫌いはあまりです」
「ないんだ、それを言うと僕もね」
「同じですね」
「やっぱり忍者のお家で」
 そうであってというのだ。
「しかもお寺だから」
「頂いたものは何でも食べるので」
「しかも残さずで」 
 そうであるからだというのだ。
「それでだよ」
「好き嫌いはないですね」
「逆に好きなものはあるよ」
 白華に微笑んで話した。
「僕はね」
「何でしょうか」
「とろろ芋に」 
 まずはこれを挙げた。
「天婦羅にしゃぶしゃぶに八宝菜に」
「そうしたものがお好きですか」
「蝦蛄も好きだし」
「蝦蛄お好きですか」
「うん、それとね」 
 白華にさらに話した。
「ホルモンもね」
「ホルモンお好きですか」
「そうなんだ」
「ホルモンいいですね」
 ホルモンと聞いてだ、白華は微笑んで応えた。そして話してくれた豊に対してこうしたことを言ったのだった。
「ご飯にもお酒にも合って」
「身体にもいいしね」
「はい、ただ食べ過ぎると」
 そうなると、というと。
「尿酸が高いので」
「痛風になるよ」
「確かね」
 真昼がここで話した。
「広岡さんがそれで痛風になったのよね」
「広岡達郎さんですね」
「そう、あの人よ」
 豊にまさにと答えた。 
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