夢幻水滸伝
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第三百九十二話 南米の三国その十二
「麻薬なんてよ」
「絶対にですね」
「やっては駄目よ」
「そやから広めない」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「多くの人が幸せになることよ」
「麻薬をやると」
「それだけでね」
「幸せやないですね」
「身体も心もボロボロになって」
例え快楽を得てもというのだ。
「何が幸せか」
「そうですね」
「括約筋も緩んで」
そうもなってというのだ。
「粗相もしたりするのよ」
「それも嫌ですね」
「そうでしょ、ええことなんて何もないのよ」
「そうしたことも教えますね」
「子供の頃からね、それで軍にもよ」
「麻薬が入らない様にしますね」
「そうしていくわ、煙草やお酒はええのよ」
こうした嗜好品はというのだ。
「コーヒーもね。あとガムもね」
「そうそう、むしろガムは是非定着させたいです」
マルタがまさにと言ってきた。
「嗜好品としてだけやなくて」
「噛み続けて歯にある食べ残しや歯垢を取るのよ」
「糖分とかも」
「それで歯を奇麗にするのよ」
「お口の中も」
「そうして虫歯を防ぐのよね」
「そうです、虫歯や歯周病は」
こうした病気はというのだ。
「決して無視出来ません」
「健康に影響が出るわ」
「それも深刻な」
「戦にも支障が出ますので」
「そやからね」
「携帯食にも入れて」
そうしてというのだ。
「噛んでもらいましょう」
「支給もしましょう」
「ガムは。最初は甘くとも」
ガムを菓子と分類しての言葉だ、事実アレンカールもガムは菓子と認識してそのうえで噛んでいる。
「やがてその糖分がなくなり」
「お口の中のお掃除になるわ」
「噛むことにより。そうしてです」
「虫歯とかを防ぐのね」
「そうしましょう、特に」
マルタはさらに話した。
「水軍で長期航海の時は」
「今回はあまりないでしょうけれどね」
「沿岸部を伝って進みそちらを攻めますので」
「水軍はね、そやからね」
だからだというのだ。
「今回はないわね」
「はい、ですが今後はです」
「わからへんわね」
「遠洋航海に出た時はです」
「殆どの種族が海水は飲めないからお水は重要よ」
「歯磨きに使えません」
飲用に用いることは言うまでもない、水がなくては生きられないからだ。
「身体や服を洗ったりすることもで」
「それでも歯のことは問題よ」
「まして遠洋航海やと食べるものも重要で」
「大海原で何を食べるか」
「ビタミン補給も重要で」
それでというのだ。
「ライム等を食べますが」
「ライムは酸っぱいんですよね」
このことはガブリエラが話した。
「それだけでわかります」
「歯に悪いわ」
「はい、毎日食べて歯を磨かへんと」
「虫歯になるわ」
「そうなります」
まさにというのだ。
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