夢幻水滸伝
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第三百九十二話 南米の三国その十
「実はコカイン中毒でね」
「そこが問題でしたね」
「そうだったしね」
このことをだ、アレンカールは話した。
「当時は合法的でも」
「身体と心に悪影響を受けていた」
「そのことは間違いないから」
だからだというのだ。
「法で禁じて」
「取り締まっています」
「若しカルテルが出来ても」
麻薬カルテルのことに他ならない。
「即座によ」
「潰しますね」
「そうするわ、真っ当に生きるならええけど」
それでもというのだ。
「麻薬はやるのも売るのもね」
「あきません」
ファラはきっぱりと言い切った。
「作るのも」
「それでカルテルもよ」
「潰しますね」
「そういうのに手を出さなくても暮らしていける」
「そうした勢力にしていかなあきませんね」
「ほんまにね」
まさにと返した。
「それが第一よ」
「麻薬カルテルを作らせへん」
「真っ当に働いてお金儲けも出来るなら」
「そちらにいきますね」
「大抵の人はね」
「そうですね」
「実際麻薬を売れば犯罪やけど」
それでもというのだ。
「コーヒーを売ればね」
「喜ばれますね」
「犯罪どころかね」
「善行ですね」
「そうよ、あたい達も今ね」
そのコーヒーを飲みつつ話した、そこにいる全員が飲んでいて場にはコーヒーの香りが充満している。
「コーヒーを飲んでるしね」
「南米では皆こちらですね」
「お茶よりもね」
「それで、ですね」
「そうよ、どんどん飲んで」
そうしてというのだ。
「皆喜ぶから」
「コーヒーを作って売る方がええですね」
「麻薬よりもね、ちゃんとした政を行ってるなら」
それならというのだ。
「その方がええわ」
「全くです」
その通りだとだ、ピエトリも答えた。
「政がしっかりしていますと」
「ちゃんとお仕事もあってね」
「それで、です」
そのうえでというのだ。
「麻薬カルテルもです」
「なくならないにしてもね」
「かなり減りますね」
「実際にあたい達の勢力では殆どないでしょ」
「あっても小さいです」
「そう、ああした犯罪組織はまずは社会をよおして」
政によってというのだ。
「そうしてね」
「ちゃんと仕事があって生きていけて」
「治安もよかったらね」
「出えへんですね」
「それと麻薬の害を教育で広めてるし」
アレンカールはこちらの政の話もした。
「そやからね」
「麻薬をやる人も少ないです」
「そうなっているわ、お酒や煙草はええけど」
それでもというのだ。
「麻薬はね」
「あきません」
「あれはね」
「まさに魔薬で」
アルゲダスは暗い顔で話した。
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