新オズのブリキの樵
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第十幕その十二
「エメラルドの都、ウィンキー、カドリング、マンチキン、ギリキンで」
「そう、僕はウィンキーの皇帝でね」
「それぞれの国の法律も決めるわね」
「それぞれの国でね」
「その五ヶ国の中にある国々でもね」
「それぞれ法律を定めるね」
「オズの国は連邦国家なのよ」
ドロシーはこのことがはっきりとわかっています。
「エメラルドの都に中央の政府があってね」
「オズマ姫が国家元首のね」
「そうであってね」
それでというのです。
「そのうえでね」
「色々な国がその下にあるね」
「沢山の国家が集まって一緒になって成立している」
そうしたというのです。
「連邦国家なのよ」
「それがオズの国なんだよ」
「だからエルフの国もアン王女の国もあって」
「他の国々もあるね」
「そうなっているのよ」
「多くの国家が集まって成り立っている」
かかしも笑顔で言います。
「それがオズの国だよ」
「そうなのよね」
「このことがね」
かかしはどうにもというお顔でこうも言いました。
「外の世界から来た人でね」
「わからないっていう人がいるわね」
「どうもね」
これがというのです。
「来た国によってね」
「そうなんだよね」
「国の形も色々だから」
それ故にというのです。
「連邦国家もね」
「あるね」
「アメリカみたいにね」
その国の様にというのです。
「あるのよ」
「アメリカは共和国が集まってなるね」
「五十の州のね」
「国家連合でね」
「だから合衆国だけれど」
「オズの国連邦国家だよ」
「大きく五つの国があって」
エメラルドの都、カドリング、ウィンキー、マンチキン、ギリキンです。やはりこの五ヶ国が最初にきます。
「その中にね」
「それぞれ沢山の国があるね」
「そうした国家連合なのよ」
「そうだね」
樵もその通りだと答えます。
「アメリカとは形が違うけれど」
「国家連合でね」
「その形で成り立っているね」
「そうなのよ、そのことはね」
「是非にね」
「覚えておいて」
そうしてというのです。
「そのうえでね」
「治めていかないとね」
「是非ね」
笑顔でこう言ってでした。
皆でオズの国の形のお話もしました、そうしてでした。
皆で楽しくお仕事を進めていきます、お仕事は順調に進みツアーの準備は完全に整うとしていました。
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