ハッピークローバー
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第百七十話 近付く終幕その十
「法律とか社会がないとどうなるかもわからない馬鹿なんて」
「雇うとね」
「その会社自体がどうかしているよ」
「馬鹿を雇う会社も馬鹿ね」
「流石にそこまでの馬鹿だとね」
それこそというのだ。
「雇う方もどうかしてるとね」
「思うわね」
「だからそんな会社はね」
「潰れるわね」
「実際にそんな馬鹿を雇った会社があって」
それでというのだ。
「潰れたよ」
「そうなったのね」
「当然だよね」
「それは潰れるわね」
一華もこう返した。
「そんな馬鹿がまともにお仕事出来るか」
「出来そうにないね」
「絶対にね」
それこそというのだ。
「そうとしか思えないから」
「それでその会社馬鹿を雇ってね」
そうしてというのだ。
「数年で潰れたそうよ」
「そうだったの」
「雇った時は羽振りがよかったけれど」
「数年経ってなのね」
「僅かね」
会社経営の観点から時間を考えればだ、数年はそんなものである。
「それだけで潰れたそうだよ、他にも変なの結構採用していて」
「そんな馬鹿を雇う位だから」
「潰れたらしいよ」
「当然って感じね」
「それで今妖怪さん達が一緒に踊っていても」
「問題ないわね」
「別にね」
今話した通りにというのだ。
「むしろコミカルでね」
「楽しいわよね」
「魔女が一緒にいてもね」
本物のというのだ。
「いいよね」
「魔女は楽しいわよ」
一華は笑って返した。
「むしろね」
「箒に乗ってお空飛んでね」
「それで魔法も使う」
「楽しい人達だよね」
「魔女狩りなんてね」
欧州の歴史に永遠に残る汚点である。
「しないわよ」
「あんなのする方がおかしいよ」
「そうよね」
「だからだね」
「魔女がいてもっていうのね」
「いいよ」
構わないというのだ。
「全くね」
「そうよね」
「うちの学校にもいるみたいだしね」
その魔女がというのだ。
「どうも」
「そうなの」
「そんな噂があるよ」
「箒に乗ってお空飛ぶ」
「それで魔法を使うね」
そうしたというのだ。
「愉快な魔女のお婆さんがね」
「いるのね」
「そうらしいわよ」
「じゃあ今ここにいてもね」
一華は笑って述べた。
ページ上へ戻る