夢幻水滸伝
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第三百九十二話 南米の三国その八
「ほんまにね」
「そうですね、今もです」
「驚くまで順調に移動や輸送が進んでいるわ」
「ですがそれはです」
セスペデスが言ってきた。
「線路が単線やなくて」
「複線やからね」
「それが基本なので」
「複線やと行き来が楽なのよ」
アレンカールはまさにと話した。
「これがね」
「はい、列車のそれが」
「単線やと行くなら行くで」
「その方向しか使えへんです」
「そやけど複線ならね」
線路が複数あればというのだ。
「行き来が出来て」
「その分列車を多く用いられますし」
「輸送や移動の量が多くなるわ」
「それも二倍どころか」
「やり方によっては何倍にもなるわ」
「そうなりまして」
「線路は複線がええわ」
そうだというのだ。
「これやと衝突のリスクも減るし」
「さらにええです」
「そう、それでダイヤルを作ってそれでやってくことも」
このこともというのだ。
「大事なのよね」
「僕達もスタッフを集めて作りました」
セスペデスは考える顔になって話した。
「ほんまに」
「ええ、時間をかけてね」
「何時どの駅にどの車両が着くか」
「詳しくね」
「むしろスタッフの人達に考えてもらって」
「あたい達は即断即決だったわね」
「そうでした、そやけどです」
セスペデスは言った。
「決めたことは事実で」
「そうよ、そしてね」
アレンカールも話した。
「ダイヤルもね」
「大事ですね」
「鉄道を運用するにあたってはね」
そのことを考えると、というのだ。
「鉄道は時間も大事よ」
「それで整えました」
「そうしたわ、鉄道関連の人達は苦労したけれど」
「ええ具合に運用出来てます」
「あたい達もね」
「いや、考えた介があって」
ニキータはそれでと話した。
「必要とあれば二十四時間です」
「運用出来てるわ」
「今はまさに二十四時間で動いてて」
「人やものが集まっているわ」
「そうですね」
「医療物資も届いてるし」
それでというのだ。
「このままね」
「準備を進め」
「それが整い次第よ」
「進撃ですね」
「そうするわ、いやモルトケさんの偉大さを認識してるわ」
アレンカールはこうも話した。
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