夢幻水滸伝
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第三百九十二話 南米の三国その六
「政は」
「そう、戦も政の中にあるしね」
「しかと考えて」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「ことを進めていくことよ」
「それが大事ですね」
「それで今回もよ」
「準備は順調に進んでいますね」
「ええ、ただね」
ここでアレンカールはこうも言った。
「インファンテちゃんは水軍を率いてるけれど」
「それでもですか」
「インペルちゃんと海では戦わないでね」
こう言うのだった。
「そうしてね」
「あの人は提督で」
「海戦はお手のものでね」
「自分よりも上ですね」
「そう思うわね」
「自分も」
インファンテはまさにと答えた。
「思っています」
「そう思うならね」
「戦わへんことですね」
「相手の得意なところでは戦わない」
絶対にというのだ。
「そうしないとね、そやからね」
「だからですね」
「あたいは陸で戦うわ」
そうするというのだ。
「そして空でもね」
「戦いますね」
「飛行船も使ってね」
この兵器もというのだ。
「戦うわ」
「飛行船もですか」
「そう、やっぱり空よ」
インファンテに話した。
「偵察も攻撃もね」
「陸や水で行うよりええですね」
「そやからね」
だからだというのだ。
「飛兵に気球だけやなくてね」
「飛行船も使いますか」
「あの大きな袋の部分を狙われたら終わりやけど」
「守りは弱いですね」
「そやけどね」
そうした問題があるがというのだ。
「空を飛ぶことは大きいから」
「使える飛行船は全て使いますね」
「そうするわ、あたいとしては飛兵を大勢乗せて」
そうしてというのだ。
「そのうえでね」
「空から攻めさせるのですね」
「そう考えているわ、爆撃もね」
「行いますか」
「そうしてね」
そのうえでというのだ。
「戦うのよ」
「そうしますか」
「兵の数の優位さに」
それに加えてというのだ。
「装備のそれも活用するのよ」
「飛行船はその一環ですね」
マルタはしみじみとして応じた。
「確かにです」
「飛行船はいい兵器よね」
「長時間飛べるので」
「そう、あたい達はまだ航空機は持ってへんけど」
「飛行船は使えますね」
「とはいっても数は少ないわ」
「使えるだけ使ってもですね」
「そやから切り札よ、南洋や中国ではあってもね」
飛行船をというのだ。
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