夢幻水滸伝
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第三百九十二話 南米の三国その五
「そうしていきたいわ」
「中米とは」
「そう、けれど今はね」
「インペルさん達と同盟を結んでいて」
「連携してね」
そうしてというのだ。
「あたい達に来るかどうかをね」
「調べますね」
「そうするわ、では情報収集も徹底させるわ」
こう言ってだった。
アレンカールは実際に南米南部だけでなく中米に対しても情報収集を徹底させた、その結果わかったことは。
「確かに同盟の動きはありますが」
「双方にね」
アレンカールは会議の場でマリアに応えた、会議の場には彼の勢力の星の者達が今回も集まっている。
「あるわね、そやけどね」
「まだそれには至っていません」
「ええ、けどこっちがもたもたしていると」
「同盟を結んで、ですね」
「共同してあたい達にあたるわ」
「そうなりますね」
「この動きはインペルちゃん達の方が積極的やから」
だからだというのだ。
「あの子達とも戦になるし」
「そやからですね」
「先んずれば人を制するよ」
このことを言うのだった。
「そやからね」
「ここはですね」
「そうよ、戦の準備は順調やから」
「それが整えば」
「一気によ」
「攻めますね」
「こっちの切り札もふんだんに使ってるわね」
アレンカールはマリアに話した。
「軍や物資の集結に」
「鉄道ですね」
「そう、勢力圏全体に鉄道を敷いてね」
「移動や輸送を楽にしていますが」
「その鉄道をね」
「今活用して」
「集結させているや」
人やものをというのだ。
「惚れ惚れする位迅速にね」
「やっぱりちゃいますね、鉄道があると」
アマードはしみじみとして言った。
「馬を用いるよりもです」
「鉄道は多くのものを速く送れるわ」
「そして船もです」
「そう、船もね」
アマードのその話に頷いて話した。
「多くの人やものを速くよ」
「送れますね」
「南米は東西に海岸線が拡がっているから」
そうした地理的環境だからだというのだ。
「そやからね」
「海を使うべきですね」
「それで軍を港からも移動させてるけれど」
「順調に進んでいます」
「そう、それでね」
「軍の集結は順調で」
「このままいくとね」
アレンカールはここでは笑顔で言った。
「あちらが準備を整える前にね」
「こちらは整って」
「攻められるわ」
「まさに先んずればですね」
「事前にこうなると読んで準備もはじめていたし」
戦のというのだ。
「いけてるわ」
「やはりあらゆる事態を想定することですね」
インファンテが言ってきた。
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