夢幻水滸伝
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第三百九十二話 南米の三国その三
「そうしてね」
「戦うんですね」
「ええ、打てる手は全部打って」
そうしてというのだ。
「勝つわよ」
「そうしますか」
「そう、是非ね」
「相手の人口は一億もなく」
このことはイザベルが話した。
「兵も四十万はないですが」
「こっちはね」
「百二十万の軍で戦いますか」
「戦は数やからね」
アレンカールは冷静な顔で答えた。
「もうよ」
「一気にですね」
「そうして攻めてね」
「勝ちますね」
「一気にね、勝負ありとなったら」
アレンカールはさらに話した。
「そこで決着はついたからってね」
「インペルさん達に仲間になる様に言いますね」
「そうするわ、勝負ありとなったら」
相手に勝ち目がなくなればというのだ。
「それでよしよ」
「それ以上の戦はない様にする」
「その為にもよ」
「まずはパンパですか」
「あの地域を攻めてね」
「手に入れますね」
「そうするわ、ほな今からね」
ここでだ、アレンカールは一旦言葉を止めた。そして仲間達を目だけで見回してそのうえで言った。
「はじめましょう」
「戦の準備ですね」
「馬も鉄道も船も使って」
セスペデスに応えた。
「一気によ」
「準備を進めますね」
「中米のルルフォちゃん達にはパナマ運河に兵を置いてね」
そうしてというのだ。
「抑えにしてカリブ海にもある程度の艦隊を残して」
「介入しない様に牽制しますね」
「はっきりしてへんけどルルフォちゃんインペルちゃん達と手を結んでるかも知れへんし」
その可能性があるというのだ。
「そうなるとね」
「戦になるとですね」
「挟み撃ちにされるから」
だからだというのだ。
「ここはね」
「ルルフォさん達を牽制するのですね」
「中米をね」
「そうしますか」
「中米も二億以上の人口を擁していてね」
そしてというのだ。
「星の子も四人よ」
「侮れへん勢力です」
ファラは冷静に述べた。
「ほんまに」
「そやからね」
だからだというのだ。
「ここはね」
「抑えを置いて」
「勢力全体の留守番の子も置くわ」
「いざという時に備えて」
「それはピエトリちゃんとチェチーリアちゃんよ」
二人を見て話した。
「お願いするわ」
「私達ですか」
「ええ、決して攻めへんでね」
「守りに徹する」
「またあたい達が戦に出ている間の政もね」
勢力全体のそれもというのだ。
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