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夢幻水滸伝

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第三百九十二話 南米の三国その二

「準備も進めていたし」
「はい、既に」
 ピエトリが応えた。
「密偵を送ると共に」
「そうしていたしね」
「その準備が整えば」
「攻め込むわよ」
「こちらから」
「攻撃は最大の防御って言うけれど」
「まさにそうですね」
「今回はね、あたい達が攻める方がね」 
 自分達からというのだ。
「いいわ」
「そうした状況ですね」
「軍の数も装備も上回っていて」
 敵軍よりもというのだ。
「しかも敵の重要な場所に攻められるわ」
「そやからですか」
「星の子も多いし」
 自分達の方がというのだ。
「水軍も用いられるしね」
「有利な条件が揃っているので」
「そやからね」
 だからだというのだ。
「ここはよ」
「こちらから攻めますか」
 エチェニケが言ってきた。
「そうしますか」
「そう、それでその重要な場所はね」
 そこの話もした。
「アルゼンチンのパンパよ」
「穀倉地帯であり」
「そう、牧場も多くてね」
「あちらの第一次産業の場所ですね」
「あそこを攻めてね」
「手に入れますね」
「そうしたらね」
 アレンカールは話を続けた。
「敵の食べものを奪ったことになるから」
「一気に有利になりますね」
「あたい達がね。そやからね」 
 そうなるからだというのだ。
「ここはね」
「パンパね」
「そう、ウルグアイから入って」
 そうしてというのだ。
「一気にね」
「パンパを目指すのですね」
「あたい達の主力でね」
 彼等で以てというのだ。
「攻めるわ」
「そうしますか」
「パンパを手に入れたら」 
 そこにある穀倉地帯をというのだ。
「相手は食べものがなくなるわ」
「そうなりますと勝利が見えますね」
 マリアはまさにと応えた。
「それも確実な」
「そう、だからね」
「まずはパンパですね」
「あそこを攻めるわ」
「主力で以て」
「勿論パラグアイやボリビアからも攻めて」
 そちらからもというのだ。
「ペルーからチリにもよ」
「攻め入りますか」
「そうしてね」  
 そのうえでというのだ。
「水軍も使うから」
「まさに総動員ですね」
 ここまで聞いてだ、マルタは言った。
「そうして戦うのですね」
「戦に即座に勝つにはよ」
「そうすることですね」
「そやからよ」
 アレンカールはマルタにも話した。 
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