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新オズのブリキの樵

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第九幕その四

「残るし推敲もしやすいしね」
「そうだね」
「若し書かないと」
 臆病ライオンも言ってきました。
「本当にそこで終わりだからね」
「そう、忘れたりもするわね」
「うん」
 臆病ライオンはその通りだと答えました。
「そうもなるよ」
「だからよ」
 その為にというのです。
「私もね」
「書き残す様にしているね」
「今はね」
「メモも取るよね」
「そうもするわ」
 今の様にノートに書くだけでなくというのです。
「ちゃんとね」
「政治をしていると」 
「そうしないといけないってわかってくるから」
「ドロシーもやっているね」
「そうなのよ」
「そう、書き残すことはとても大事だよ」
 樵も言いました。
「政治だけじゃなくてね」
「他のことでもね」
「忘れても書いたものを見るとね」
「思い出せるし」
「それにね」
 さらにお話しました。
「書いたら覚えやすいしね」
「ええ、頭に残るし」
「腕にもね」
「忘れるにしても」
「書かないよりずっとね」
「覚えられるし」
「しかも推敲がしやすいから」
 樵はこのこともお話しました。
「思いついてもね」
「その時いいと思っても」
「よく考えると違うってこともね」
「あるのよね」
「そう、推敲もね」
「大事よね」
「だからだよ」
 樵はさらに言いました。
「本当にね」
「推敲は大事ね」
「そう、そしてね」
 それでというのです。
「よりよくしていく」
「アイディアを」
「ぱっと思いついてやったら」
「駄目ってことも多いし」
「閃きは素晴らしくても」
「推敲も大事ね」
 ドロシーは樵の言葉に頷きました。
「こうした時も」
「その通りだよ」
「若し思いつきだけで動いたら」 
 どうかとです、ジョージは言いました。
「失敗するね」
「うん、そんな人いるよ」
 カルロスは外の世界のことからお話しました。
「実際にね」
「そんな人迷惑よね」
 恵梨香は困ったお顔で言うのでした。
「思いつきでやれとか言う人って」
「ちゃんと考えて欲しいってね」
 神宝は恵梨香に続きました。
「思うよね」
「そんな人になりたくないわね」
 ナターシャは心から思いました。 
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