新オズのブリキの樵
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第九幕その三
「歌うんだよ」
「滝もですか」
「それもいいかな」
「面白いですね、私が思い浮かんだのは」
クッキーの案はどういったものかといいますと。
「シャボン玉の中で」
「ああ、ステージに出すんだね」
「沢山のシャボン玉を、そして」
「その中で歌って踊る」
「こういうのもいいですよね」
「そうだね」
カエルマンは笑顔で頷きました。
「そういうステージもね」
「あっていいですね」
「そう思うよ」
カエルマンもというのでした。
「本当にね」
「水とくれば木だな」
伍長も言いました。
「森の中で歌う」
「ふむ、いいな」
王様は伍長の言葉に頷きました。
「それもまた」
「そうですな」
「あと落葉の中ではどうだ」
王様も提案しました。
「秋のな」
「その中で歌って踊る」
「いいと思うが」
「それもまた」
「雪もいいですよ」
ラベンダー熊も演出を提案しました。
「それもまた」
「そうだな」
「雪もいいな」
伍長と王様も頷きました。
「それではな」
「またよしだな」
「それでは森に落葉に雪も」
「考えていこう」
「そうした演出も」
「魔法を使ってもいいね」
トトはオズの国ならではの演出を出しました。
「イリュージョンみたいに」
「そうね、オズマか魔法使いさんかグリンダにお願いして」
ドロシーはトトの言葉に頷きました。
「そのうえでね」
「魔法も使っていこう」
「ステージでね」
「是非ね」
「今皆のアイディアを書いているけれど」
ドロシーはペンとノートを前にしています、そのうえで実際に書いています。
「かなりね」
「アイディアが出ているね」
「凄くね」
こうトトに答えました。
「そうなっているわ」
「それは何よりだね」
「そう、浮かんだものを書いていけば」
かかしはドロシーの言葉に頷きました。
「残るしね」
「ちゃんとね」
「それにね」
さらに言うのでした。
「アイディアを推敲もしやすいよ」
「書いたものを見なおしてね」
「だからね」
「こうして書いておくことはいいことね」
「凄くね」
「政治のお話をしていると」
ドロシーはオズの国の王女そして首相として言いました、いつもオズマそれにベッツイ、トロットとお話しているのです。
「こうしてね」
「書く様になったね」
「そうなったわ」
かかしに笑顔でお話しました。
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