新オズのブリキの樵
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第九幕その二
「考えていってね」
「そうさせてもらうわ」
ドロシーが応えてでした。
オズマとのお話の後皆を会議室に集めて大きな円卓のそれぞれの席に座ってそのうえで演出のお話をしました。
するとです、まずはつぎはぎ娘が言いました。
「上から翼で舞い降りるとか」
「天使みたいになの」
「どうかしら」
エリカに言いました。
「この演出はね」
「それだとエアバイクに乗ってもいいわよ」
エリカも提案しました。
「それもね」
「それもいいわね」
つぎはぎ娘はエリカの提案に頷きました。
「確かに」
「そうでしょ」
「ええ、お空を飛んでの登場はね」
「いい演出よ」
「本当にね」
「登場だけではないよ」
教授は笑って言いました。
「ライトにしても」
「うん、ただスポットを当てるだけじゃないね」
モジャボロが応えました。
「そこは」
「そうだよ、赤や青の光もあるし」
「虹色の光もだね」
「それぞれの子に合わせた光をね」
教授はさらに言いました。
「当てたりね」
「そうした演出もあるね、あとね」
モジャボロも自分の考えを出しました。
「虹色の光なんてのもね」
「それもいいね」
「そうだね」
「舞台を暗くして」
そしてというビリーナでした。
「そこから一気に明るくするとか」
「そうそう、一気に変える」
「そうした演出もいいよ」
「やってみることだね」
「そうしたこともね」
教授とモジャボロはビリーナの提案にウ顔で頷きました。
「それじゃあね」
「そうしていってもいいね」
「そうでしょ、いやどんどんね」
ビリーナも笑顔で言います。
「あれこれ出て来るね」
「ええ、ステージも色々だしね」
アン王女も言ってきました。
「それぞれの会場で」
「それぞれのステージをどう活かすか」
「六人の個性を見て」
「それが大事よね」
「ステージは、それでね」
王女はさらに言いました。
「私はコンピューターグラフィックをね」
「それを使うの」
「そうした舞台もね」
「考えているのね」
「ええ」
まさにというのです。
「今思い浮かんだわ」
「それもいいわね」
ビリーナもよしと頷きました。
「確かに」
「そうでしょ」
「例えば上から滝が流れて」
カエルマンは自分のお池の会場を念頭に言いました。
「お魚が泳ぐ中でとか」
「水槽の中で歌います?」
「いや、水槽をバックにしてね」
こうクッキーに答えました。
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