世界の礎
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第十六話 地下世界へその十一
「これからもな」
「そうしますか」
「ただ学校を設ければいいというのではない」
コルコテシュに強い声で話した。
「学校にも人材が必要だ」
「確かな」
「屑は排除することだ」
「絶対にですね」
「そうだ、汚物には害虫がたかるからな」
だからだというのだ。
「腐った組織にはだ」
「腐った輩が集まる」
「そうなるものでだ」
「学校は腐敗しやすく」
「その閉鎖性と排他性故にな」
「腐った輩が入りですね」
「さらにだ」
そこからというのだ。
「腐った輩がさらにだ」
「入り」
「まともな者を排除してな」
「まともな者は通報もしますし」
「内部改革も考えるからな」
「だから排除し」
「腐った輩が次々に集まりだ」
そうなりというのだ。
「腐った悪事を行う」
「そうなりますね」
「そしてさらに腐るからな」
「学校の教師とその組織はですね」
「常にチェックしてだ」
「風通しもよくする」
「そうしてだ」
そのうえでというのだ。
「治めていく、いいな」
「そうしていきますね」
「いい鉄は釘にならず」
そしてというのだ。
「いい者は学校の教師にならないがな」
「そこを変えますね」
「これは本来兵が言われていた」
中国の言葉だ、この国でも欧州でも兵は地位が低くそれこそならず者や浮浪者を入れたり雇ったものだったのだ。
「だがな」
「その実はですね」
「学校の教師だ、その兵以上にだ」
「碌な者が集まらない」
「そして権力も持つからな」
生徒、即ち子供を教え導く立場になるからだ。
「余計に厄介だ、それでだ」
「学校については」
「特に力を入れてな」
そうしてというのだ。
「監視しメスも入れる」
「そうして常にいい状態にしますね」
「そして屑はな」
教師の中で多いそうした輩共はというのだ。
「重罪なら死刑にだ」
「強制労働に処しますね」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「その罪を無理にでも償わせる、いいな」
「わかりました」
こうした話も為され教育も政として行われていった、義青はその分野においても世界の礎を築いていくのだった。
第十六話 完
2025・2・15
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