新オズのブリキの樵
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第八幕その十二
「よくなくて幸せでもね」
「なかったですね」
「ひがんだり妬んだりしてね」
ドロシーはさらに言いました。
「幸せか」
「そんな筈がないよ」
トトも言ってきました。
「絶対にね」
「そうよね」
「それは凄く嫌な感情でね」
ひがんだり妬んだりすることはです。
「そんな感情を持ってね」
「幸せな筈がないわ」
「そうだよ」
まさにというのです。
「本当にね」
「その通りよね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「いいものを見たら」
「出来る限りね」
「取り入れる」
「その為に努力して」
「よくなることだね」
「その中で考えもしても」
そのうえでというのです。
「自分なりにアレンジも加えることもね」
「いいね」
「そしてよくなっていくことよ」
「それがいいね」
「そうよ、若しね」
ドロシーはさらに言いました。
「何も努力しないで」
「ひがんだり妬んだりばかりで」
「そうだったらね」
「かつてのラゲドー氏みたいになるね」
「そうよ、完全に模倣して」
「所謂パクリだね」
「自分のものと言うのは駄目だけれど」
そうした行為はというのです。
「けれどね」
「それでもだよね」
「いいと思ったものをね」
「自分で出来る限りだね」
「取り入れることはね」
それはというのです。
「本当にね」
「いいことだね」
「そうよ」
まさにというのです。
「とてもね」
「その通りだね」
トトも確かにと頷います。
「僕もそう思うよ」
「つぎはぎ娘達の踊りだってね」
「出来る限りだね」
「いいと思ったら採り入れて」
そうしてというのです。
「やっていくことよ」
「そうだよね」
「だからね」
それでというのです。
「アイドルの娘達もね」
「つぎはぎ娘達の踊りを見て」
「採り入れていったらいいよ」
「いいと思ったらね」
「出来る範囲でね」
「そうよ、ではね」
ドロシーはトトにあらためて言いました。
「ツアーのスケジュールもね」
「日程だね」
「組んでいきましょう」
「そちらも大事だね」
「そうよ、宣伝も行うし」
「ウィンキーの国中で」
「いえ、オズの国全体でよ」
トトに笑って答えました。
「来られる人達はね」
「どんどん来たらいいんだね」
「そう、だからね」
「オズの国全体でだね」
「宣伝するのよ」
「わかったよ、それじゃあね」
「宣伝もやっていきましょう」
「そうしようね」
トトは笑顔で応えました、そうしてです。
皆でお仕事をしていくのでした、歌にダンスにお仕事にと皆明るい笑顔で楽しんでやっていました。
ページ上へ戻る