夢幻水滸伝
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第三百八十九話 カリブ海の海賊その十二
「是非な」
「そうされたいですか」
「ああ」
そうだというのだ。
「自分もな」
「考えは同じですね」
「それやとな」
「これからは」
「二人でやっていこうか」
「はい、そうしましょう」
「それでな」
インファンテはさらに言った。
「まずはカリブ海の統一や」
「それを行いますね」
「そしてな」
そのうえでというのだ。
「カリブ海全体の統治や」
「それに入りますね」
「そうするで」
こう話した。
「ええな」
「是非」
マルタは微笑んで答えた。
「そうしていきましょう」
「カリブ海の星のモンは二人やな」
「私達だけです」
「そやな」
「それではですね」
「この二人でな」
マルタに明るい笑顔で話した。
「やってこな」
「統一も統治もですね」
「一緒にな、それでカリブ海やからな」
インファンテは地理の話もした。
「海が多い、それで軍隊はな」
「水軍になりますね」
「そや、それが主になる」
「そうですね」
マルタも確かにと頷いた。
「カリブ海やと」
「それでや」
「水軍をより充実させますね」
「元々は海賊団やったが」
そうであったがというのだ。
「しかし今はちゃんとした水軍や」
「そして水軍をですね」
「充実させる、カリブ海にはまだ海賊が多いが」
しかしというのだ。
「その連中で罪が軽い奴等はな」
「水軍に入れますか」
「過去は問わんから投降せいって言うてな」
そうしてというのだ。
「そのうえでな」
「水軍に加えますね」
「そうしてくわ」
「これからは」
「そや、まずはな」
「そして訓練を施し」
「軍律を叩き込んでな」
そちらも行ってというのだ。
「確かな戦力にや」
「していきますね」
「これからはな」
「キューバとジャマイカだけやないですね」
「これからはな」
「まさにカリブ海全体で行い」
「統一するで」
「わかりました、そのことも」
マルタはここでも微笑んで応えた、こうしてだった。
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