| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ハッピークローバー

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第百六十七話 文化祭最後の日その十三

「なる筈がないだろ」
「絶対に悪い奴等がやりたい放題やるわね」
「そして自警団が出来てな」
「マフィアになるわね」
「そうなるに決まってる、そしてそうした連中がな」
「悪い奴等と一緒でね」
「やりたい放題をやる」
 絶対にというのだ。
「暴力を傘に着てな」
「暴力ね」
「法律がコントロールしているならな」 
 以前彼の叔父、父親の兄から言われた言葉を思い出しつつだった、越智は今は富美子に対して話した。
「武力だ」
「矛を収めるね」
「暴挙を止める力だな」
「そうよね」
「それが警察でな」
「自衛隊よね」
「だからいいんだ」
 こうした組織はというのだ。
「若し警察や自衛隊を嫌いならな」
「その人達の方がおかしいわね」
「警察を嫌いなのはどんな奴等だ」
「犯罪者よね」 
 富美子は即座に述べた。
「それか悪いことをしようってね」
「考えてる連中だな」
「そうよね」
「テロをやろうと思えばな」
 越智は今度は赤軍派や中核派、革マル派のことを思い出しつつ話した、どの輩共も極左暴力集団である。
「警察は邪魔だ」
「自衛隊もね」
「だからな」
「テロをやろうって人達は警察や自衛隊嫌うわね」
「そうする」
 富美子に話した。
「だから嫌う連中こそな」
「おかしくて」
「そしてだ」
 そのうえでというのだ。
「そうした連中の力はな」
「法律でコントロールされてなくて」
「しかも暴走しているからな」
「暴の暴がそのままね」
「暴力の暴だな」
「暴走ってそういうことね」
「そうだ、もう暴走したらな」 
 自分達が正しいことをしていると思っていてもというのだ。
「もうな」
「暴力を振るう様になっていて」
「忌まれる」
「そうもなるわね」
「確かに暴力を振るわれるとな」
 そうなると、というのだ。
「人は黙る」
「痛いし怖いし」
「屑が振るうのを見てもな」
「自分もって思ってね」
「萎縮してな」
「従うわね」
「人は圧倒的な暴力を受けたり見るとな」
 その時はというと。
「無気力になってな」
「反抗する気がなくなって」
「無抵抗にもなってな」 
 そうなりというのだ。
「そしてだ」
「従うわね」
「そうなる、しかしな」
 それでもというのだ。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧