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第百六十七話 文化祭最後の日その十四

「暴力自体が屑が振るうものでな」
「そんな暴力振るうとなると」
「どうしようもない」
「屑の中の屑ね」
「屑と呼ぶにも値しないな」
 そこまで劣悪なというのだ。
「屑だ」
「そうなるわね」
「そしてそんな屑はな」
 越智はそうした暴力を振るう輩共自体の話もした。
「容赦なく法律を突き付けてやれ」
「武力ね」
「それで潰してやれ」
「その為の法律だしね」
「そして警察、自衛隊だ」
 法律を守る組織だというのだ。
「どうしてこうした組織があるか」
「法律を守る為だしね」
「そして国と国民をな」
「そうよね」
「法律でコントロールされた力でな」
 即ち武力でというのだ。
「だから警察と自衛隊は好きだ」
「私もね」
「普通はそうだな」
「恰好いいって思うわね」
「きりっとしていてな」
「制服も格好よくて」
「それで警察や自衛隊が嫌いな奴は」
 今話に出している輩共はというのだ。
「暴走もするし法律もな」
「無視してね」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「やりたい放題する、法律で決まってもな」
「守ろうとしないわね」
「判決を受けてもな」
「守らないで」
「やりたい放題をやろうとする」
「最低ね」
「なりたくない」
 心からの言葉だった。
「俺はな」
「そうした連中には」
「何があってもな」
「屑だから」
「ああ、心底な」
「法律を守って暴走しない」
「理性も備えてな」
 そのうえでというのだ。
「そうしたい」
「法律は守らないと」
 富美子も言った。
「本当にね」
「屑にもなるな」
「ならず者ね」
「北朝鮮と同じだ」
「あそこはね」   
 富美子はこの学園でただ一国だけ人がいないこの国のことを話した、何故学園にいないかというと日本と北朝鮮に国交がないうえに共産主義ということになっている北朝鮮と世界屈指の企業グループが経営している八条学園の仲が非常に悪いからだ。
「本当に酷過ぎるわね」
「やりたい放題だな」
「拉致にテロにね」
「核兵器もあるな」
「究極の独裁政治だしね」
「ああなるとな」
 それこそというのだ。
「もうな」
「最悪よね」
「あの国の何処がいいんだ」
 越智はまた忌々し気に言った。 
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