夢幻水滸伝

「アマゾンより遥かにましや」
「確かに」
「その通りですね」
「しかし危険は少ない方がええから」　
　だからだというのだ。
「少しでもな」
「減らしていきますね」
「政として」
「そうするわ、ほなまずはキューバの統一や」
「それを目指しますね」
「まずは」
「そうするわ」
　こう言ってだった。
　インファンテはキューバの街や村に使者を送って自分の勢力に入る様に言って言った。そうしてだった。
「降った街や村はそのまま統治するで」
「それぞれの自治も認め」
「そのうえで、ですね」
「統治しますね」
「そうするわ」
　官吏達に話した。
「ええな、それで降らんとな」
「軍を送らずですね」
「何度も送り」
「どうしてもとでない限りはですね」
「そうや」
　そうだというのだ。
「送らん、戦をするとな」
「はい、何かと大変です」
「人もものも動かして」
「お金がかかります」
「そのうえで傷付く人が多く出て」
「死ぬ人も出ます」
「そうなるさかいな、外道は成敗してもな」
　それはいいがというのだ。
「そやけどな」
「それでもですね」
「戦となりますと」
「悪人を裁く訳ではないですし」
「それならですね」
「そや、無益な戦は避けるべきで」
　それでというのだ。
「統一を目指しても」
「無闇に戦はしない」
「何度も話す」
「そうしますね」
「そうするで、何ならその街や村の前に艦隊派遣して」　
　キューバは島国だ、その為海に面している街や村や非常に多いという地理的特徴が存在しているのだ。
「そのうえでな」
「その数と質を見せる」
「戦っても勝てないと」
「そうであることをですね」
「戦わずして勝つこそ」
　インファンテもこの考えで言うのだった。
「最善やからな」
「それで、ですね」
「その様にしますね」
「我々の艦隊を見せる」
「その目の前に派遣して」
「そうするわ、それにこっちは海兵隊もあるしな」
　この戦力もというのだ。
「飛兵もそれなりにおるし」
「そうした戦力を誇示し」
「降伏を促しますね」
「そして降伏すれば」
「それからはですね」
「平和にな」
　そうしてというのだ。