ハッピークローバー
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第百六十七話 文化祭最後の日その七
「悪だろ」
「紛れもなくね」
「権力に反対するからな」
それでというのだ。
「テロやってもな」
「同じよね」
「そうだよ」
まさにというのだ。
「その場合もな」
「悪よね」
「権力に反対する奴がテロしてもいいって言う奴は」
「実際いたそうだし」
「自分がだよ」
それこそというのだ。
「犠牲になれ」
「殺されろっていうのね」
「どうせな」
越智はさらに言った。
「そういう奴は殺されそうになったらな」
「命乞いするわね」
「必死にな」
「そうよね」
「自分だけはな」
まさにというのだ。
「助かろうってな」
「するわね」
「そんなものだ」
こう言うのだった。
「どうせな」
「そうよね」
「それで暴走してもなんて言う奴もな」
「自分が何かされると」
「もうな」
「命乞いするわね」
富美子も言った。
「やっぱり」
「必死にな」
「そんな連中よね」
「どうせな」
「自分が攻撃するなら」
「容赦しないが」
しかしというのだ。
「暴走はそういうことだ」
「攻撃も歯止めが利かないわね」
「そうだ、しかしな」
それがというのだ。
「自分がされるとなるとな」
「怒るし」
「少し否定されるとだ」
自分達がというのだ。
「怒る、それもな」
「滅茶苦茶によね」
「怒る、しかしな」
そうであるがというのだ。
「命に関わる攻撃を受けるとな」
「泣いて命乞いするわね」
「覚悟がないからな」
「だからよね」
「相手を攻撃するならな」
その時はというのだ。
「暴走しても正しいでな」
「自分が攻撃されると怒って」
「そして徹底的にやられるとな」
それこそ命に関わるまでにというのだ、世の中には本気で攻撃を仕掛けてそのうえで命まで奪うことをする者もいるのだ。
「へたれてな」
「逃げてね」
「自分だけは助かろうとな」
その様に考えてというのだ。
「必死にだ」
「泣いて命乞いね」
「そうする」
こう富美子に話した。
「どうせな」
「そうよね」
「そしてだ」
そのうえでというのだ。
「他人を盾にしようが差し出そうともな」
「命乞いするわね」
「自分だけはな、そんな連中だ」
越智は忌々し気に言った。
「どうせな」
「そうなのね」
「そしてだ」
「そして?」
「ネットだとな」
こちらではというのだ。
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