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夢幻水滸伝

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第三百八十八話 提督と戦う為にその十六

「そやからな」
「禁止出来へんですね」
「闇で、ってなったら」 
 娼館等起きた世界では風俗と呼ばれる世界がというのだ。
「余計に厄介やからな」
「そうですよね」
「そやからな」
 だからだというのだ。
「わし等もな」
「そうしたことについては禁じへんで」
「人身売買を禁じてるわ」
「そうしてますね」
「ああした世界の常でな」
「そうしたことがあるので」
「それを禁じて」
 そうしてというのだ。
「人道的にやってるわ」
「そうですね」
「そうせえへんとな」
 さもないと、というのだ。
「ほんまな」
「人の道に外れるんで」
「わし等の倫理観やけどな」
 起きた世界の現代の日本で長く暮らしている者の、というのだ。エチェニケはこう言ったのだった。
「そうしてるわ」
「あくまで自分の意志で働く」
「風俗についてもな」
「そうしてますね」
「ちゃんとな」
「そや、海賊やっててもな」
 インファンテも言ってきた。
「人の道は守って」
「そしてやな」
「やってるわ、捕虜はな」
「解放してたらしいな」
「奴隷にして売り飛ばすとかな」 
 そうした行為はというのだ。
「ほんまな」
「してへんな」
「悪い奴から取ったりな」
 自分のそのやり方のことも話した。
「獣やモンスターを倒してたけどな」
「悪い奴を捕まえてもやな」
「極悪人ってわかったら鮫の餌にしてたが」
 それでもというのだ。
「そうでもないとな」
「解放してたな」
「そや」
 そうしていたというのだ。
「人命は守る、そうしていってな」
「名声を高めてやな」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「次第に勢力を拡大させて」
「一介の船長からやな」
「ハバナ、そしてキューバを治める様になって」
 そうなっていきというのだ。
「そしてや」
「そのうえでやな」
「マルタちゃんとも会って」
「カリブ海全域を治める様になったな」
「そうしたわ」 
 こう言うのだった。
「自分はな」
「そやったな」
「海の男としてな」
 シェラスコの豚肉を食べつつ言った。
 
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