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夢幻水滸伝

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第三百八十八話 提督と戦う為にその十五

「限られた種族しか生活出来へんし」
「道具を常に使わへんと」
「農業も出来へんし」
「陸上の方がええねんね」
「そや」
 こう話した。
「これがな」
「そやねんね」
「そしてや」
 インファンテは話を続けた。
「自分等の拠点もハバナでな」
「陸地にあるね」
「そうやねん」  
 これがというのだ。
「やっぱり陸地の方が便利やわ」
「やはりそうですね」 
 アマードも言ってきた。
「街は陸地にあった方がええですね」
「ほんまにな」
「そうですね」
「それでハバナには港もあって」
「商いもしてですね」
「水軍の基地もあるわ」
 そうだというのだ。
「かつては自分の海賊団の本拠地やったわ」
「ハバナの港が」
「そや、それで仕事を終えて港に帰ったら」 
 インファンテはジョッキに入れた赤ワインをごくごくと飲みつつ話した、実にいい飲みっぷりである。
「酒場に直行や」
「そこで飲みますね」
「手下、今は部下のな」
「皆で、ですね」
「飲んでるわ」
「今もですね」
「どのお店も美味くてな」
 アマードににこにことして話した。
「幾らでもな」
「飲めますか」
「それでとことん飲んで」
 そうしてというのだ。
「酔い潰れるのがな」
「流儀ですか」
「カリブ海の海のモンのな」
「そこで男とは言わんな」
 セスペデスはこのことに突っ込みを入れた。
「女の子もおるからやな」
「こっちの世界ではそやろ」
「軍隊にも半分は女の子でな」
 それでというのだ。
「海賊もやな」
「女の子も戦ったりする世界やからな」
「そうなってるな」
「それで統治してわかったけど」
 インファンテはやや眉を曇らせて話した。
「娼館は男だけが利用せん」
「こっちの世界はな」
「女の人も利用する」
「そうした世界やな」
「それでな」
「男でもそうした仕事するな」
「こっちの世界はな」
 こう話した。
「自分は利用せんがな」
「政やってるとわかるな」
「勢力全体を見るからな」
 そうするからだというのだ。
「やっぱりな」
「わかるな、そうしたことも」
「ほんまな」
「ああしたものはどうしてもあるので」
 チェチーリアは考える顔で話した。
「無闇に禁止出来へんですね」
「やったらかえっておかしくなるからな」
 エチェニケは貝のカルパッチョを難しい顔で食べつつ言った。
 
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