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夢幻水滸伝

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第三百八十八話 提督と戦う為にその十三

「日本酒もあって」
「よお飲むわね」
「はい」
 実際にというのだ。
「ほんまに」
「それでこっちの世界でもね」
「中南米で飲めるんで」
「飲みましょう」
 是非にというのだった。
「こちらもね」
「そうさせてもらいます」
「文字通り酒池肉林よ」
 アレンカールは笑ってこうも言った。
「シェラスコのお肉でね」
「それで、ですね」
「お酒が沢山あるから」
 だからだというのだ。
「ほんまにね」
「酒池肉林ですね」
「お肉とお酒が沢山あったら」
 そうであるならというのだ。
「ほんまにね」
「酒池肉林ですね」
 ピエトリも言ってきた。
「そうですね」
「そうよ、ほんまにね」
 まさにというのだ。
「その二つがあったらね」
「酒池肉林で」
「楽しめばええのよ」
「肯定的に」
「決して悪い言葉やないのよ」 
 酒池肉林はというのだ。
「その頃はとんでもない贅沢でね」
「民に負担を強いても」 
 殷の紂王の贅沢を批判した言葉だが当時は生産力が低く肉はかなりの馳走で酒もそれ程多くなかった、その中で贅沢をされるとかなりの負担だったのだ。
「やったからあかんかったですね」
「そやけどこの世界の中南米位やとね」
「別に、ですね」
「こうして時々ね」
「シェラスコや海産物食べてワインや日本酒飲んでも」
「別にね」
 これといってというのだ。
「誰でも余裕あればやってることでね」
「悪いことやなくて」
「肯定的にね」
「捉えてええですね」
「そうよ」
 そうなるというのだ。
「ほんまにね」
「そうなってますね」
「そういうことでね」
「飲んで食べて」
「楽しみましょう」
 こう話してだった。
 一同は乾杯をしてそのうえでシェラスコにシーフード料理そしてワインや日本酒を口にしはじめた、そうしてだった。
 アレンカールは大盃で日本酒を飲んでだった。
 牛肉のシェラスコを食べてだ、こう言った。
「日本酒はどっちにも合うわね」
「お肉にも魚介類にもですね」
「あたいとしてはね」
 イザベルに話した。
「そうしたお酒よ」
「そやからお好きですね」
「今飲んでいるのは清酒やけどね」
 こちらの酒だがというのだ。
「濁酒もよ」
「お好きですか」
「あっちはあっちでね」
 濁酒もというのだ。
 
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