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るーみっくキャラオールスター対大谷翔平選手

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第十二話 試合になりその十

「プロの中のな」
「だからだな」
「俺達はむしろだ」
「邪魔にしかならないな」
「どんな悪天候でも野球が出来る様に迅速に整理してくれる」
「高校野球の時もな」
「だからだ」
 そうした人達だからだというのだ。
「俺達はだ」
「球場の整理まではな」
「しなくていい、むしろだ」
「邪魔になるな」
「だからな」
 それ故にというのだ。
「俺達は黙ってな」
「見ていることだな」
「そうだ」
 そうすべきだというのだ。
「ゴミ拾い位だ」
「じゃあ早速ね」
 桜は自分達が試合をしたそのグラウンドを見つつ言った、天然の芝も土の今では少数派になっているダイアモンドも見ての言葉だ。
「ゴミ拾いさせてもらいましょう」
「そうさせてもらおうな」
 りんねも言ってきた。
「早速な」
「使わせてもらったから」
「練習の時だってな」
「そうさせてもらいましょう」
「皆でな」
「若、我々も」 
 黒メガネの者達が面堂に言ってきた。
「及ばずながら」
「お掃除をさせて頂きたいですが」
「頼む、観客席もあるからな」
 面堂はそちらも見つつ応じた。
「やってくれるか」
「それでは」
「これより」
「お嬢様、我々も宜しいでしょうか」
 黒子達は了子に言ってきた。
「これよりです」
「球場の外もありますし」
「お願いします」
 了子もそれならと応えた。
「お掃除をして下さい」
「はい、隅から隅まで」
「球場を奇麗にします」
「そうして下さい、そして」 
 それにというのだった。
「球場を奇麗にさせてもらったうえで」
「帰りましょう」
「東京に」
「そうしましょう、名残惜しいですが」
 それでもとだ、了子はこうも言った。
「試合が終わってです」
「負けたあるがな」 
 シャンプーが応えた。
「大谷選手をこの目で見られてある」
「試合も出来ましたし」
「悔いはないある」
「満ち足りていますね」
「そんな気分あるよ」
「ほんまやな」
 右京も清々しい顔である、そのうえでの言葉だ。
「負けたけどな」
「清々しいですね」
「悪い気持ちはないわ」
「はい、ですから」
 了子は右京にも話した。
 
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