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夢幻水滸伝

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第三百八十八話 提督と戦う為にその九

「あたいもあんた達とそのままね」
「仲間になりたい」
「そうお考えだったのですね」
「そうよ、戦なんてしないで」
 そうしてというのだ。
「仲間になりたかったし」
「それならですね」
「この度はですね」
「ええ、何もなく仲間になれて」
 それでというのだ。
「よかったわ」
「そうですよね」 
 葡萄のカクテルを手にしてだ、アマードも言った。
「僕は平和が第一なんで」
「アマードちゃんは特によね」
「はい、よかったです」
 アレンカールに笑顔で述べた。
「ほんまに」
「そうよね」
「それではこれからは」
「ええ、インファンテちゃんとマルタちゃんもね」
「僕達の仲間ですね」
「そうなるわ」
「宜しくお願いします」
 インファンテはあらためて言った。
「一緒にこの世界を救いましょう」
「こちらこそ宜しくね」 
 アレンカールは笑顔で返事を返した。
「それじゃあ乾杯しましょう」
「飲みはじめた時の乾杯はしましたが」
「今度は仲間になったことをお祝いするよ」
「乾杯ですか」
「そうよ」
 それになるというのだ。
「そちらをしましょう」
「わかりました」 
 アレンカールはそれならと応えた。
「これより」
「そういうことでね。それでね」
 アレンカールはさらに話した。
「ここはほんまフルーツのカクテルが美味しいのよ」
「確かに美味しいですね」 
 マルタも飲みつつ肯定した。
「幾らでも飲めそうです」
「そやからね」
「どんどん飲むとええですね」
「遠慮は無用よ」
 自分も飲みつつ言った。
「どんどんね」
「飲めばええですね」
「四人で」
「あんた達も好きでしょ」 
 二人に問うた。
「お酒は」
「勿論です」
「大好きです」
 二人はその通りだと答えた。
「こっちの世界でもよく飲んでます」
「海賊といえばお酒ですよね」
 特にインファンテはこう言った。
「船の中でもよく飲んでます」
「お水がないかよね」
「いえ、こっちの世界ではありますけど」
「バッカニアでもなのね」
「はい、もう蒸気船も使ってますし島も多くて近くにあるんで」
 そうした海域だからだというのだ。
「そやからです」
「お水は飲めるのね」
「こっちも意識して確保してます」
 水をというのだ。 
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